パワースポット~三井楽町淵ノ元~

第4回、五島のパワースポットは、福江島の北西端、三井楽町淵ノ元をご紹介します。
ここ三井楽(みいらく)は、いにしえの頃「みみらく」と呼ばれていて万葉集にも登場しています。また、遣唐使が最後に立ち寄った場所でもあります。何もないこの場所は当時とさほど変わらないはず。そうなると、遣唐使が観た景色を観ているのかも知れませんね。

海沿いに広がる緑があります。高崎草原です。草原に立つと、目の前には、遣唐使船が通った東シナ海が見渡せます。東シナ海の荒波で作られた海蝕崖を観ることもできます。

草原の中に、郷土菓子のカンコロ餅の芋を干す、カンコロ棚がありました。ここで干されて作られるカンコロ餅は太陽と海の恵みをたくさんもらって、より一層美味しいかも知れません。私も寝ころんで、太陽と海の恵みをたっぷりいただきました。

 

また、淵ノ元は福江のカトリック教徒集落の発祥の地とされています。 1776年、大村領外海から農民14家族78人が居着きを願い出て移住してきました。農民は、大村藩の厳しい迫害から逃れ、淵ノ元という新しい土地でひっそりと信仰を守り続けました。

キリシタンの歴史が濃いここには、淵ノ元カトリック墓碑群があります。夕暮れには、石の十字架とマリア像の背景が何とも言えない幻想的な色に染まります。「日本の夕陽百選」にも選ばれただけあり、一見の価値があります。

周りに何もない海岸で、海風を感じ、空いっぱいに染まる夕陽を眺めているだけで、気持ちが安らぎ、エネルギーが満ちてきます。 五島にお越しの際は、三井楽町淵ノ元まで夕陽を眺めに来てみませんか?

住  所 〒853-0609 五島市三井楽町淵ノ元
アクセス 福江港から車で30分

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