安産と一緒に天下泰平も!?祈願

新緑香る5月がやってまいりました。5月の行事といえば、ゴールデンウィーク中の子どもの日。子どもは日本の宝!ということで、長崎市本河内エリアにある子安大師堂へ行ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蛍茶屋電停から日見方向へ歩きます。この印象的な白の建築物を右手に前へ進んでくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

子安大師堂へたどり着くまでに、墓碑や供養塔群などの史跡多し。写真は渡鳥塚(わたりどりづか)といわれる句碑です。1813年(文化10)、長崎の俳人・平田祥禾(しょうか)ら当時の蕉門俳人が、芭蕉翁120回忌と去来110回忌に建てたそう。馬町墓地にあったのを、こちらへ移したらしい。去来は、あの長崎出身の向井去来です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歩くこと数秒で、車道側の道と上り坂と、ふたまたに分かれた通りに出ます。子安大師堂へは、どちらからも行けますが、私は上り坂をチョイス。すると、右手に周辺地図がありました。イラストが入っているので、わかりやすいなぁ。長崎人の私ですが、山の名前はうろ覚え。そっか、彦山ってこっちなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

さきほどの地図看板から細道を歩きます。すると、数分でこの手書き看板に遭遇。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を下っていくと子安大師堂に到着。この、こじんまりとした感じ、個人的にかなり好き。しかし、お堂前の冷蔵庫は一体……!? ビビリなので開けませんでしたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お堂横にはお地蔵さまがいらっしゃいました。あ、赤ちゃんを抱いている❤ せっかく来てナンですが、残念ながら子持たずな上に、産む予定もナシ。なので、世の中の妊娠中の方々の安産を祈願しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堂々たる文字。四国にわざわざ行かずとも、長崎でお遍路ができるように、長崎市内のお寺やお堂を巡られるようにしているんです。こちらの子安大師堂は、愛媛県にある四国六十一番霊場の香園寺子安大師から来ているそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにメモどおりにスポンジとティッシュが置いてあったけど、なぜなのか不明。まず、己の身から清めろってことなのかしら。深読み!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

弘法大師さまのお姿が描かれたお札(紙製ですが)もありました。同行二人(どうぎょうににん)ですね。天下泰平の文字もなんだかグローバルでいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おんあびらうんけん ばざらだとばん――こちらの霊場は、大日如来を中心に祀っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お堂から、さらに下へ行く階段を見つけたので、下ってみることに。しかし、この門はいつでも開いているのかしら?? 初心者は、上の細道から来た方が良さそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

立派な看板を見つけました。さきほど書き忘れていましたが、霊場巡拝は春季と秋季の年2回、行われています。短い距離ですが、歴史探訪もできるし、密度が濃い感じがしたな~。また訪れたい、そんな気分にさせる本河内エリアでした。

 

子安大師堂

ご利益 安産、家内安全ほか

アクセス 蛍茶屋電停から子安大師堂まで徒歩約20分

タワシでこすって気分もリフレッシュ

新入学、新社会人。はたまた新年度から新しいフィールドでがんばっているみなさま。緊張も少しずつほぐれてきたけど、なんだか体調がイマイチ……。そんな五月病対策に祈願したいお寺をご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは、長崎市の寺町通りにある光栄山長照寺。立派な山門です。ココに病気を治してくれる地蔵さまがいらっしゃるというのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オー、ジャパニーズビューティ枯山水。毎朝作っているんだろうな。川のせせらぎが聞こえるよう。

 

 

 

 

 

 

 

見事な梵鐘。どんな音がするんだろう。すぐそばにはベンチもあり、ちょっと一休みできます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「護国殿」と書かれた鳥居に松・桜がからまるように咲いていました。あ~、今はもう春。桜が満開でした。

 

 

 

 

 

 

 

こちらが長照寺。手前に植えてあるソテツもビッグですな。

 

 

 

 

 

 

 

「病気平癒の地蔵さま」とかなりのうろ覚えだったため、長照寺の後山まで行ってしまいました。地蔵って、こちらの?? うーん、でも何かが違う。ちなみに、長照寺は、江戸時代に活躍した天文学者・西川如見のお墓があることでも有名です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

墓地をウロウロしていたら、お墓参り中の若夫婦がいたので、すかさずお地蔵さまのことを聞くと「地蔵さまではなく、菩薩さま。境内にあるよ」とのこと。そう、私が思い切り勘違いしていたんです。もう出会っていたのに、まったく気づかず。しかも、お地蔵さまではなく、菩薩さまだったとは……!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに「水徳浄行菩薩」って書いてあるじゃん、私のバカ……。相変わらずのうっかり八兵衛ぶりにやや落ち込んだ。実は、私の運動不足ぶりを菩薩さまがちゃんと見ていて、「祈る前に、アンタまず運動」との戒め!? きっとそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さきほどの親切な若夫婦に、祈願の仕方も教えていただきました。①菩薩さまの体を清める②すぐそばに置いてあるタワシで治したい体の部分と同じところをタワシでこする③最後に水かけして清めて終了。それでは私も①からスタート。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タワシは菩薩さまの後方にありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初「頭が良くなりたい!」と思い、頭をゴシゴシッとしていましたが、それはまず、自分の努力があってからのことだろうと考えを改め、オーソドックスながら腰をこすることにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても涼やかなお顔立ち。私の愚行も、静かに笑って許してくれそうな、そんな包容力を感じました。思わぬところで運動することにもなり、美男子菩薩さま(こういうよこしまなところがいけないのかも知れない)にお別れしつつ、病気平癒の祈願もできました。心のもやもやも、タワシでゴシゴシ。五月病対策にぜひ!

 

光栄山 長照寺(ちょうしょうじ)

ご利益 病気平癒

アクセス 賑町電停より徒歩約5分

 

 

いい旅立ちを願ってご祈願を

春は別れの季節、旅立ちの季節。ちょっぴり悲しいけれど、またいつの日にか会おう――そんなときに祈願したい場所を、今回はご案内します。

 

 

 

 

 

 

 

訪れたのは長崎市新大工エリア。シーボルト通りがあることでも知名度は高いと思われます。通りの看板にもシーボルトが描かれていて、今でもシーボルトは、町の人々のヒーロー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「長崎街道ここに始まる」の石碑。そう、ここが長崎街道の起点です。昔の道は、今のようにアスファルトでもないから、歩きにくかっただろうし、しかも草履や下駄だろうし。長崎街道は、坂本龍馬や吉田松陰といった幕末の志士や游学者、長崎奉行やオランダ商館長まで、様々な人々が行き交う通りでした。現在は、車道でもあるので、なかなか車の多い通りにもなったようです。

 

 

 

 

 

 

 

案内看板によると、ラクダも、この通りから入ってきたらしい。現代でもラクダがこの道を通ってきたら話題になるなぁ。情報の発信地にもなっていたに違いない。

 

 

 

 

 

 

 

ご紹介が遅くなりましたが、本日の舞台は、こちらの桜馬場天満神社。1663年(元和9年)に現在の場所に建てられたそう。それにしても鳥居が……すごいことに……!!

 

 

 

 

 

 

 

遠くからだと鳥居が建物に突き刺さっているように見えたけど、さすがにそれはなかった。しかし、このギリギリ感。ある意味、神業です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天満というと、そう、菅原道真公を祀った神社。道真公といえば、牛好きで牛との縁も深いお方なので、ここにも御神牛が鎮座まします。身体健全の祈願もできるので、自分が健康になりたいと願う身体と同じ御神牛の部分をさすると良いそう。道真公だから、特に頭が良くなりますようにとの願いが叶う率、高し!? 道真公の好きだった梅の花も見事。

 

 

 

 

 

 

 

もうひとつ願掛けができます。それは、冒頭にもふれた旅の安全祈願。幕末、長崎街道の起点に近いこともあり、ここで旅の安全を祈願しつつ、酒を酌み交わしたといわれています。昔の旅は危険がいっぱい。もしかしたら、今生の別れってこともありうるから、なおさら祈願したくなるんでしょうね。旅に出る喜びもあり、不安もあり、友との別れが寂しくもあり。楽しいことばかりではない、複雑な心境だったのかも。

 

 

 

 

 

 

 

境内はあまり広くないけど、見どころ満載。裏手には熊谷稲荷神社もあり、商売繁盛も祈願できます。梅が咲く境内で滑り台って楽しそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い鳥居から石段を下りていくと、名所があると聞いたので、さっそく行ってみることに。

 

 

 

 

 

 

 

右が長照寺別院と織部善神堂の石碑、左は長崎祠記碑(しきひ)といわれる西道仙の石碑です。でっかい石だな~。西道仙は明治時代に活躍した文化人で、長崎県政の発展にも貢献した大物。

 

 

 

 

 

 

 

また桜馬場天満神社に戻ってきました。猫の額ほどの神社ですが、壮大な歴史ロマンに満ちあふれている! 現代人の私たちも、いろんな”旅立ち”の前に、お参りしたいところです。

 

桜馬場天満神社

ご利益 旅行安全、身体健全(御神牛)、商売繁盛(熊谷稲荷神社)

アクセス 新大工町電停より徒歩約5分

人生の節目節目でご祈願を

ここは西彼杵郡時津町にある祐徳稲荷神社。元村地区の住宅地内にあります。目印はズバリ赤い鳥居。稲荷神社といえば、商売繁盛ですが、そのほかにもいろいろご利益があるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い鳥居が、住宅地に突如現れるといった感じ。それにしても境内には鳥居がいっぱい。なんだか得した気分になるのは私だけ?

 

 

 

 

 

 

 

立派な本殿。稲荷神社のイメージカラーである朱色が、周囲の木々に映えてキレイ。案内看板によると、明治13年に佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の御分霊を移して祀ったそう。商売繁盛だけでなく、家内安全、無病息災、交通安全などご利益もオールマイティ。もちろん、おみくじやお守りも購入できます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すえひろって……あのブライダルコスチューム スエヒロ!? なんでも、時津町のお隣にある長与町在住の宮田氏が、長崎市諏訪町に営業したスエヒロの商売繁盛を祈願するためにお祀りしたそう。もともとは別の場所にあったのが、平成2年にこちらへお引っ越し。今でも、年に1回、社長自ら参拝するそうです。ぜひその商運にあやかりたいものですね。

 

 

 

 

 

 

 

本殿にお邪魔しました。巨大提灯のオンパレード!! 長崎の企業が、我も我もと寄贈されていました。ザッと見ても、20個はある……。迫力満点で、見るだけで気分も上がります。

 

 

 

 

 

 

 

眼光鋭いお狐さまが印象的。悪いことをしたら、きっとバチが当たる……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本殿周りを散歩することに。さっそく「狐塚」と書かれた石碑を見つけました。石碑の周りにはお狐さまがいっぱい。これは、もともと地域の家庭に祀られていたお狐さまなんだとか。ご家庭の事情があり、お狐さまを預かっているそう。稲荷神社にはやはり、お狐さまがよく似合います。強いて言うなら、本家に戻った!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

狐塚から先へ進むとすぐにこの階段が見えてきます。気になる。さっそく上ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

命婦社(みょうぶしゃ)と書かれた神社が。命婦社とは、稲荷大神のお使いである白狐の霊をお祀りしたもの。婦人の守護神ともいわれています。

 

 

 

 

 

 

 

桃太郎神社もあります。愛知県犬山市からの分神で、長与町道ノ尾にあったのを、こちらへ移しているそう。子どものたくましい成長と学業成就を祈願できます。

 

 

 

 

 

 

 

突然ですが、今年の2/1に、節分祭が行われました。といっても境内で豆まきというスタイルではなく、各家庭を巡回して、福を招き入れるといったもの。しかも、ただ巡るワケではなく、裃(かみしも)姿のお殿さまや猿田彦神の天狗姿、そして女装などの恰好で家々を巡ります。ちょっとイベントにお邪魔しました。

 

 

 

 

 

 

 

18時頃にスタート。まず、本殿で祝詞があげられ、裃姿の年男たちを中心にお祓いを受けます。お祓いは10分ほどで終了。この後、10人ぐらいが1組となって、3つに分かれ、元村地区の家々を回りました。

 

 

 

 

 

 

 

口上を述べながら、各家庭に入り、豆まき。除災招福や家内安全を祈ります。地区の壮年部が中心となって開催するようになって30年以上(!)の恒例行事。お知り合いに元村地区の方がいたら、来年、ぜひご参加を。福にあやかりたいものです!

 

祐徳稲荷神社

ご利益 商売繁盛、家内安全、無病息災など

アクセス 時津町役場から徒歩ですぐ

四堂を巡っていろいろお願い♥

もうすぐランタンフェスティバルの季節。2015年は2月19日(木)~3月5日(木)まで開催されます。今回のご利益は、イベント中に楽しめるユニークな願掛けをご紹介。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長崎市館内町の唐人屋敷跡にある土神堂・天后堂・観音堂・福建会館天后堂をロウソクを灯して祈ると願いが叶うといわれる「ロウソク祈願四堂巡り」(2月19日(木)~3月4日(水)まで・11時~21時)。イベント開催前に場所をおさらいしてみました。

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来年の幸せ願ってハイポーズ

長崎市にある、あぐりの丘。滑石中心部から車で約10分と、意外と身近にあるレジャー施設。今回はご利益のコーナーでココに来たのですが……。そう、2015年はヒツジ年、あの来年のスターに会いに行くためです。

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咳止めはこの婆さんにまかせとけ!?

寒くなると風邪をひきやすい。風邪といえば咳。咳といえば、止まらなくなってしんどい。と、ご心配な方、必読! 今回、お届けするのは、咳止めに効果ありといわれる長崎市・三宝寺のコンコン婆さんをご紹介します。

 

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ブルースカイの海と空に輝く聖母像

今回のパワースポットは、長崎市神の島にある聖母像を紹介します。神の島という地名からして、いろんなご利益にあやかれそうだと思いませんか? パワースポットというと難所にあるイメージですが、こちらは長崎バスで神の島教会下に乗ると、終点まで乗り継ぎなしでさくっと来られます。バス停からはすでに聖母像が見えますよ。海に囲まれた長崎ならではの航海安全祈願をしにゴー!!

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岩壁に向かって病気平癒&安産祈願

 

 

 

 

まだ寒い日が続きますが、梅の花もようやく咲き始めたりして、ほのかに春の気配を感じますね。「花粉症だから春は憂鬱」とお思いの方、「子どもが無事に産まれてほしい」と安産祈願したい方に今回はお届け! 病気平癒や安産祈願ができる長崎市三川町の薬師如来をご紹介します。

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街中で気軽に恋愛成就を祈願

2月といえばバレンタイン。そう、恋の季節です! 良い出会いがほしいという方、必見。今回は、縁結び祈願ができる出雲大社長崎分院をご紹介します。あの出雲大社が長崎に?? 島根県にある超有名な縁結びの神様(大黒様)で知られる出雲大社の、いわば支社的存在です。恋愛運もなけりゃ旅費もない方はレッツご祈願。場所は長崎市役所裏の、こちらの通り。

 

 

 

 

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