愛する人を思いながら咲き誇るアジサイの花

今年の梅雨は、ある意味梅雨らしい。ジメジメとした日が多い気がします。そんな家にこもりがちな梅雨こそ、気分転換に外へ出ませんか。散歩がてらに楽しめる「ながさき紫陽花(おたくさ)まつり」に行ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

ながさき紫陽花まつりは、長崎市にある眼鏡橋(中島川公園)・シーボルト宅跡・出島ほか、約4000株のアジサイが街中を彩るお祭り。最初に訪れたいのがこちら、鳴滝にあるシーボルト宅跡です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく、見事なアジサイがお出迎え。プランターのアジサイは、品種がわかるように、名前のカードがさしてあります。ブルースカイは、細やかな花とそれを囲むかのような大きな花のコントラストが個人的に好きなので激写しました。

 

 

 

 

 

 

 

シーボルト宅跡にも、こ~んなにアジサイがいっぱい。奥のシーボルト像に向かって、アジサイの小道が続いていました。なぜ、シーボルトとアジサイが関係しているのか――ちょっと歴史をおさらい。シーボルトは医学だけでなく、薬学・動植物学など様々な日本の近代学問の礎を築いたといわれています。日本に関する書物も手がけていて、その中の「日本植物誌」で紹介されたアジサイに「ハイドレンゲア・オタクサ」と名づけたことでも有名です。オタクサとは、長崎に残したお滝さんのこと。シーボルトが、彼女と出会ったのは20代後半だから、仕事も恋も一生懸命だったはず。若き日の思い出に、しっかりとお滝さんはいたんだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シーボルトとお滝さんの恋物語に、ちょっとセンチメンタルな気分に浸りながら、眼鏡橋方面へ。途中、新大工の商店街を通ると、粋な言葉が書いてある看板を見つけました。ちなみに、商店街の通りをシーボルト通りといいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鳴滝から徒歩約20分ぐらいで、長崎の名所・眼鏡橋に到着。右のボックスには、このお祭りの記念スタンプもありました。

 

 

 

 

 

 

 

プリンセス・ブルー、隅田の花火などネーミングも面白い。アジサイの種類ってこんなにあるの!?と驚いてしまいます。「城マリー」と名づけられたアジサイが猛烈に気になりました。

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡橋周辺のアジサイのプランターには、シーボルトに関する豆知識が書いてありました。が、プランター横に貼ってあるので、かなり目線を下にやらんと見えん……。だけど、書いてあることはとてもためになるし、面白かったです。高地ドイツ人を山オランダ人と訳した通訳の人の本意が知りたくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

この季節、よくこの眼鏡橋とアジサイの2ショットの写真を見ます。あ~、ここから撮ったんだと、私も同じところと推測される場所から撮影しました。このお祭りにカメラはマストです。

 

 

 

 

 

 

 

眼鏡橋周辺には、ちらほらと自生するアジサイもあります。プランターほどアジサイの密集はなく、派手さはありませんが、ひっそりと咲く姿が凛として美しい。自然の美、いや日本の美を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

気分はまるで少女マンガ! アジサイが中島川沿いにズラズラ~と並んでいます。花をバックに撮ってもよし、花から囲まれているかのように撮ってもよし。あ、くれぐれもアジサイ自体には手をふれず、頭脳を駆使して撮影すべし。

 

 

 

 

 

 

 

長崎人が「おたくさ」と聞けば、こちらのおたくさを思い浮かべる方が多いかも。長崎には、その名も「おたくさ」という、長崎名菓があります。アジサイの花を模した、バターが香るクッキー。これを食べると同時に、TVのCM曲「ながさきのぉ~、あいはおたくさぁ~」のフレーズが脳裏をよぎりました。最後は結局、愛の物語よりも、アジサイの花よりも団子(クッキー)に走った私。2人のようなロマンスはきっと訪れないな……と梅雨空にひとりごちたのでした。

 

2015年5/23(土)~6/16(火)

ながさき紫陽花(おたくさ)まつり

眼鏡橋(中島川公園)・シーボルト宅跡・出島ほか

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