神浦散歩未知で町を散策

さぁて、今回の細道はどこを歩こうかなぁ……と考えた9月の三連休。連休ということで各地でイベントがいろいろ開催されていました。せっかく歩くんなら楽しい方がいい!ということで、町あるきをテーマにした「神浦散歩未知」へ。神浦地区は長崎駅前から大瀬戸方面へ車で1時間ほどのところにある小さな町です(旧外海町)。ドライブルートとして有名な国道202号線沿いにあり、普段はなかなか車を降りてのんびり歩くということは少ないところかもしれません。あっ、そうそう。日本の棚田百選に選ばれている「大中尾棚田」もこの地区にあるんですよ。さて、早速車を走らせ一路、神浦へ。

 

到着後、まずは神浦の中心地に設置された本部へ直行。特製マップをGETしようと訪ねてみたらマップと一緒に手作りの木製コースターを参加プレゼントとしていただいちゃいました。うれしい~。

 「神浦散歩未知」は手作りのマップを見ながら各ポイントを回りつつ町全体を散策するイベントです。地元の商店はもちろん、個人のお宅をイベント期間中だけ開放して手作りの雑貨などを販売するなど、町全体が力を合わせて行う、アットホームなイベントなんです。マップを片手に、どこへ行こうかと思案…。これが楽しいんですよね。私たちはまず、商店街をブラブラしながらメロンパンがおいしいことで有名な「一瀬菓子舗」を訪ねてみることにしました。

お店に入ってみると「メロンパンとあんぱんあります」の文字が。しかし、やったぁ~とお店を見まわしてみてもそれらしきものはない…。私「あのぉ、メロンパンは?」店「もう売り切れたんですよ」。ガ~ン、残念。やはりイベントということでいつも以上にお客さんが多かったようです。

パンはありませでしたが貴重なものを見ることができました。それは、代々残されているというお菓子作り用の木型(写真奥)とその木型で作ったお菓子。店を整理してきたら出てきたそうで、どんな風に使っていたかは定かではないそうですが、せっかくだからイベント期間中、お客さんたちに見ていただこうと展示したのだとか。この年季の入り具合が歴史を感じさせますね。帰りにはパンのかわりに丸ぼおろを買ってみました。サクサクしていておいしかったぁ。

さて、再び車に戻り目指したのは商店街から山手の方に向かう住宅地。神浦は平地が少なく、山手に向かって集落が続いています。こんなところにたくさん家があったんだぁと、初めて来る人は驚くようです。車を降りて少し歩いてみると、風情溢れる石積みの塀を見ることができました。これもまた歩いてみないとわからない町の魅力ですよね。その後、さらに山手へ。訪ねたのは棚田に囲まれた場所にある「がんばろう会」。こちらは個人のお宅なのですが、お惣菜などを作る商売をされていて、この日は自宅が期間限定の惣菜バイキングレストランに変身していたんです。そんなこととは知らず昼ご飯を食べて来てしまった私って……なんておバカさんなんでしょう。悔し紛れに目の前の美しい風景を撮影してみました。

お次は「がんばろう会」からさらにさらに山手へ。長崎市内の水源にもなっている神浦ダムの近くまでやってきました。ここで訪れたのが「茂平釜」です。

もともとは炭小屋のようで、この日は自慢の炭や炭を焼くときにできる「木酢液」などを販売。お風呂に入れると炭の香りがたって気持ちがいいという「木酢液」を購入してみました。薄めて使うと害虫避けなどにも効果があるそうです。それにしても、森の中でのんびり炭焼きをして暮らす日々ってどんな感じなんでしょうね…。あまりの居心地の良さに、思わず空想モードに入ってしまいました。

「神浦散歩未知」も今回で10回目。10回記念ということで42の参加店舗があったそうですが、事務局の方によると「地元の人もみなさん高齢で来年はどうなるかわからない」ということ。続けることって本当に大変。普段からできるだけたくさんの人が足を運んで、町に活気が溢れるよう応援したいですね。

 

<神浦までのアクセス>

バスは長崎駅前より長崎バス「桜の里ターミナル」行き乗車、終点で下車。その後、「瀬戸・板の浦」行きに乗り換え「神の浦」バス停で下車。


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