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今宮神社 時代に翻弄された小西マリア

今回の主人公、小西マリアは戦国から安土桃山時代にかけてのキリシタン大名、小西行長の娘で、15歳の時に対馬島主(後の初代対馬藩主)である宗義智(そうよしとし)の正室となりました。

両親ともに熱心なキリシタンだったマリアは信仰心が篤く、夫の義智もその影響を受けキリシタンに対する弾圧が強まる中、改宗しています。

その後義智は、豊臣秀吉の命による文禄慶長の役で二度の朝鮮出兵を経て、秀吉の死後、関ヶ原の戦いに西軍として参加します。しかし徳川家康が率いる東軍が勝利したことにより、西軍の将だったマリアの父、小西行長は斬首されます。

家康は朝鮮との国交回復を望んで、西軍にいた義智にその役目を負わせる代わりに対馬の所領を安堵します。しかしマリアは小西行長の娘ということで離縁され、長崎で清い信仰生活を送っていましたが、5年後に病没したと伝わっています。

厳原八幡宮の中にある今宮、若宮神社はマリア没後に、その霊魂を鎮めるため祭られた神社で、現在は天神神社に合祀されています。

義智と対馬で過ごした約10年あまりの月日は、朝鮮出兵や関ヶ原の戦いで心休まることもなく、その後離縁され若くして亡くなった小西マリア。信仰とともに生き、時代に翻弄された一生でした。

こちらは城下町、厳原の氏神として古い歴史がある八幡宮の境内ということもあり、いつ訪れても清らかな気が流れているように感じます。

今の時期、境内には紅葉した木々が茂り、とてもきれいな場所です。対馬へお越しの際はぜひお立ち寄りください。

対馬特派員 鍵本泰志

名称   今宮、若宮神社

場所   厳原八幡宮内(天神神社と合祀)

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