海上航海のパワーストーン!寝釈迦鼻と東風石

対馬 厳原港 寝釈迦鼻 寝釈迦岩 野良崎

 対馬でフェリーや高速艇が入港する港は比田勝港(ひたかつこう)と厳原港(いづはらこう)の二つですが、ここ厳原港の入り口「野良崎」に「寝釈迦鼻.」という面白い形の岩があります。一見なんの変哲もない岬ですが、よく見るとお釈迦様が横になっている涅槃像の形をしています。

対馬 寝釈迦鼻 寝釈迦岩 野良崎

 江戸時代、対馬藩士の平山東山(棐)が書いた対馬の地誌「津島紀事」に「耶良崎(野良崎)の磯を寝釈迦という形。涅槃の像に似たれば也」とあり、その存在は古くから知られているようです。また、「津島紀事」には「その右手に二つの霊石ありて、陽石(おいし 起上り小法師の形也)、陰石(めいし)と云い、巫祝(ふしゅく・・・神事をつかさどる者)これを祭り石を撫で、風を祈れば東風吹きよりて東風石(こちいし)と云う」とあります。

 帆を張り風を受けて進む帆走や櫓走が主だった時代、東風石には良い風を、寝釈迦鼻には航海の安全を祈ってきた対馬の人々。その思いを忘れないように後世へ伝えていきたいですね。

対馬特派員 鍵本泰志

名  称  野良崎の寝釈迦鼻(ねしゃかばな)

場  所  厳原港ターミナルから南東へ約900m。新桟橋の防波堤からと、対岸の志賀の鼻公園から見れます。

参考文献 「津島紀事」平山棐 著 国立国会図書館近代デジタルライブラリー

目指せ!大漁! 対馬の釣り情報

対馬 釣り グレ、尾長グレ

 お気軽に楽しめる防波堤などからの釣りも良いですが、魚影が濃い対馬ならではの磯釣りや船釣りでは、一年を通してどんな魚が釣れているのでしょうか?

いつも釣りの取材でお世話になっている、厳原港の瀬渡し「太光」の永留船長にお話を伺いました。それで出来上がったのが近年、厳原港周辺で釣れている魚種カレンダーです。

釣果情報、写真は全て永留船長より提供していただきました。

  磯釣り 船釣り
1月

グレ(40cm~50cmオーバー)、尾長グレ、石鯛、

ショアトップゲームでヒラマサ、ショアジギングで大型真鯛

真鯛、イサキ、グレ、尾長グレ
2月 グレ(40cm~50cmオーバー)、石鯛  
3月 グレ(40cmオーバー)、石鯛 グレ、尾長グレ
4月

グレ(40cmオーバー)、真鯛

ショアトップゲームでヒラマサ

真鯛
5月 石鯛

良型のヒラマサ

アコウやガシラなどの根魚

6月 石鯛、イシガキダイ 真鯛、グレ、尾長グレ、イサキ
7月 石鯛 ヒラマサ、グレ、尾長グレ、イサキ
8月 石鯛 グレ、イサキ
9月 ショアトップゲームでヒラマサ  
10月 石鯛、イシガキダイ  
11月

石鯛、イシガキダイ

ショアトップゲームでヒラマサ、ショアジギングでヒラメ

 
12月

石鯛、グレ(45cmオーバー)尾長グレ(40cmオーバー)

 

 こうしてみると一年を通して色々な魚が釣れていますね。個人的には5月の船釣りでアコウやガシラなどの根魚釣りに惹かれます。また最近では福岡のみならず、山口、岡山、広島、和歌山、大阪、愛媛、名古屋から対馬へ遠征釣行に来られるお客様が増え、従来の釣りだけではなく、磯からのショアトップゲームや、ショアジギングで良型のヒラマサや真鯛、ヒラメなどを狙うアングラーも多いとのこと。

 九州本土から離れている対馬は、アクセスの不便さから敬遠されるイメージがありますが、福岡の博多港から夜中に出航するフェリーで約4時間半。早朝対馬の厳原港に着いたらそこから磯へ直行し、昼過ぎまで釣りを楽しんだ後、対馬を午後に出航するフェリーで帰れば、日帰りも可能とあって、他県からのお客様が増えているようです。

目指せ!大漁!皆様もぜひ対馬で大物を釣り上げてくださいね。

対馬特派員 鍵本泰志

対馬 釣り ヒラマサ ショアトップゲーム

対馬 釣り 石鯛 イシガキダイ

対馬 釣り 瀬渡し太光

瀬渡し「太光」 船長直通電話 090-5723-6223 ホームページはこちら

九州郵船 予約電話 092-281-0831 ホームページはこちら

長崎大漁旗!対馬編 8月~9月

対馬暖流の真っ只中にある対馬は、五島、壱岐と並ぶ全国の釣師あこがれの地です。最近では韓国からの釣り客も多く訪れており、魚影の濃さから日本のみならず、韓国の釣師にも有名になってきました。
今回は、対馬の玄関口、厳原港で瀬渡し・船釣り・ジギングの遊漁船を営んでいる「太光(たいこう)」船長の永留末宏さんにお話を伺いました。
※ジギングとは小魚に似せた疑似餌を海底に沈め、シャクリあげながら魚を誘い釣る漁法のことです。

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