クエづくしは五島ならでは

友人からクエ(アラ)をいただきました。

五島のクエと言えば、大相撲九州場所の優勝祝賀会で、必ず幕内優勝力士に食べてもらうチョー高級魚です。まさしく魚の横綱。

クエの一般的な料理方は鍋ですが、今回は市内のダイニングバル「えみ庄」のシェフ・ゆうちゃんに無理を言って、鍋以外のクエづくしを料理してもらいました。

・・・鍋なら僕でもできるから・・・

まずは、これもいただきもののサザエとクエの刺身。

釣上げた当日のクエの刺身は、お隣のサザエに負けていないくらいの歯ごたえです。

続いてはあら炊き。

絶品!プリプリ!ウマウマ!

そしてー。 塩焼きです。こっちも最高です! 優勝力士だってクエはチャンコでしか食べないんじゃないのかな。

最後は、お酒のお供。  クエの胃袋と肝、エラの湯引きです。

都会人悶絶! でしょう。

さらに追い討ち。

なんと、この翌日にも別の友人からこんなに頂き物。

ビバ! 五島! ちなみに一本釣りの天然鯛もコリコリでしたよ。

奈留島に来たー!

今回は五島市として一番上に位置する奈留島にやってきました。福江から奈留島へ行くには五島旅客船と九州商船、そして野母商船の3つの船会社が運行するフェリーがありますが、一番便数が多いのは五島旅客船のフェリーオーシャンとニューたいようで、両船合計で一日5往復しています。料金は片道790円。

こちらがフェリーオーシャンです。

船室はまるでホテルのロビーみたいです。

45分の航海で奈留島へ到着。実に40年ぶりの奈留島になります。ワクワク。

レンタバイク(3時間で1500円)を借りて島内を適当にぶらぶらしてみます。

海岸線を通る道沿いは、ずーっと船着場になっているのが新鮮でした。どこにでも係留できるのかなー。

写真を撮っていると不思議なものを発見!  幅が20cm長さが10mほどのこれ!

防波堤のミニチュアなのか? すごく気になりました。誰かに尋ねたくてもあいにく回りに人影がなかったので後ろ髪引かれながら断念。

それにしてもなんなんだろー。

こちらはメインストリート。

そして五島市の奈留支所です。なんか雰囲気がありますね。アメリカの建物みたいです。

最終フェリーの出港時間まで30分ほどあったので、(イチかバチかで)どうしても行きたかった舅ケ島の千畳敷へ行くことにしました。

これが後で悲劇を呼び込みます。  それはさておき峠を越えて目に飛び込んできた舅ケ島の景色は、福江島できれいな海を見慣れている僕でも思わずウワァオー!と声が出てしまったほどの絶景でした。福江島の浜はほとんどが白砂なんですけど、こちらは丸石の浜なので海の透明度が違うんです。

波が寄せてから引くときにチリチリチリと小さく可愛らしい音を鳴らしてくれます。 あー、(イチかバチかでも)来て良かったよー。

右手には有名な千畳敷が見えます。

沖をフェリーオーシャンが走っているので、今から帰ればギリで間に合うはずです。

ところが、帰り道を間違えてしまい峠から奈留港を出港するフェリーオーシャンを見送る羽目になってしまいました。

途中で道を尋ねた方が、親切に海上タクシー乗り場に案内してくれて、おまけに奈留島へ毎日工事に来ている建設会社の人たちの便に相乗りする交渉までしてくれたおかげで、無事にしかも安く福江に帰って来ることができました。

こちらが海上タクシーです。

奈留はいい人たちがいっぱいでした。

僕もちょっとした旅行気分を味わえて大満足。福江島の人たちも、お手軽旅行気分を味わえる奈留島ミニトリップを楽しんでみてはどうですか。

でも皆さんは、時間に余裕を持って行動してくださいね。

五島特派員 庄司好孝

福岡の小学2年生大漁!

福岡でデザイン会社を経営されている佐々木さんと、お子さんのかいあ君が初めての五島訪問で、これまた初めての海釣りに挑戦しました。

遊魚船は福岡からIターンで五島生活を始めて、憧れだった釣り船の運営をしている渋田さんの「恵美寿丸」です。

ちなみに、この少年たちは「恵美寿丸」に見惚れてる五島のキッズです。

 

船長の渋田さん。クーッ!サワヤカだなー。

今日の漁場は岐宿町沖にある無人島の姫島周辺です。ー実は私も子供の頃に伝馬船を漕いでよく釣りに行っていた所です。-

開始早々、お父さんに続いてかいあ君にもこんな大物がヒット!おー、こいつはハタの仲間ですね。

見てください。このドヤ顔。

 

生まれて初めての海釣りでスゴイぞ! 釣らせる五島の海もスゴイぞ!

潮目や天候、そしてもちろん船長の渋田さんの腕にも恵まれて半日での釣果がコレです!

ほとんどが高級魚のアカジョでした。この魚は焼くとホクホクとした白身が素晴らしく美味しいんです。鍋も最高!

私もちゃっかりとおすそ分けを頂きました。ごっつぁんです。

結局、佐々木さんたちは当初1日だけの予定だった船釣りを翌日も「恵美寿丸」をチャーターしてるんるん。五島観光はどうでもよかったみたいでした。

次はしっかりと観光も予定に入れてくださいね。

「恵美寿丸」渋田船長のブログです。

五島特派員 庄司好孝

これで五島の夏はひと区切り

五島市篭渕町にある大型複合スーパー内にある「ダイキョー・ビッグ・バリュー」さんと「パワーセンター・ビッグヒライ」さんとの共同企画で、五島の2015年夏を締めくくるイベント「さよなら夏祭り」が8月30日の日曜日、夕方5時半から催されました。

当日はあいにくの雨でしたが、わくわく楽しい夜店もいっぱい出て、ジイチャンもバアチャンも大人も子供も、最後の夏のお祭りを笑顔いっぱいで楽しみました。

夜店だとなんでもおいしく感じるから不思議です。ビールもスペシャルにうまい!

パンの早食い競争や、ラムネの早飲み競争など楽しいイベントをはさんで、福岡から来たパフォーマーの大道芸や、

ダンスチームZEROのヒップホップダンス、

ウィンド・アンサンブル花音(かのん)のブラス演奏、

そして、なんと私たち庄司夫婦も三線で声をかけていただきました。ありがたや、ありがたや。

その他にも、日本舞踊や津軽三味線など盛りだくさんのパフォーマンスで、折からの雨で急遽会場が変更になったのにもかかわらず、

大勢のお客さんたちが、大いに笑いかつ感動してくれた「さよなら夏の日」のイベントでした。

「ダイキョー・ビッグバリュー」さんと「パワーセンター・ビッグヒライ」は福江港から二本楠、荒川方面へ車で約15分。

写真提供は、ダイキョウ・ビッグバリューさんのスタッフさんです。

五島特派員  庄司好孝

空海ストーリー。その2「大宝寺」

空海の話を書くんだったら、ホントは最初にこの大宝寺を書くべきでした。なんといっても「西の高野山」なんですから。

大宝寺の縁起では、はるか昔に(ということは年代はわからないということです)天竺のマガダ国から仙人が聖観音様を奉持して、この大宝の地に上陸して、

草庵(こざっぱりしたあばら家みたいな感じだったのかな・・)を建てて観音院としたそうです。その後大宝元年(701)に、当時の中国王朝・前漢が倒れてごちゃごちゃしていた中国の震旦という国から、道融和尚が三輪宗を広めるために日本に向かう途中で遭難して、この地に漂着したのでやむをえず大宝に留まる事になりました。(なんだか小難しい話になってすみません)

この事件?を聞いた第41代の持統天皇が、むちゃくちゃ豪華な伽藍を建立して道融和尚のために三輪宗弥勒山大宝寺としました。

お待たせしました。ここから空海の登場です。

第16次遣唐使派遣で入唐した空海は真言密教の秘法一切を習得して意気揚々と帰国の途についたのですが、嵐にあって命からがらこの三輪宗弥勒山大宝寺の目の前にある浜に漂着したのです。

そこで、命が助かったのもひとえに真言密教のおかげだ(と思ったかどうかは知りませんが)と、日本で始めてこのお寺で真言密教の講筵(こうえん)を行って、三輪宗を真言宗に改めさせました。このために大宝寺は西の高野山と呼ばれてるんです。

お疲れ様でした。

これで四国88箇所巡りもできるんです。

五島は、カトリック教会の島だと思われてるかもしれませんが、神社仏閣にも歴史ある史跡がいっぱいあるんですよ。

ちなみに、はるか昔に仙人が奉持した聖観音様は、善光寺、浅草寺と並んで日本三聖観音様といわれています。

五島特派員  庄司好孝

目標は自給自足の生活

五島に限らず、でしょうが一般的に地方であればあるほど(都会的な)ライフスタイルは不便になるんでしょうね。

でも! それに反比例して土地の値段は都会を離れれば離れるほど(つまり、不便になればなるほど)グングン安くなっていきます。

我が家は五島のランドマーク・鬼岳の中腹にあるのですが、前途の法則通りに土地価格は信じられないほど安いので、自宅と畑スペースを合わせて

約5反ほどの広さです。東京ドームでいうとバックネット分のスペース?

だから野菜などは作り放題。

畑の東側半分です。左奥はウコッケイ小屋で現在は22羽飼育中です。ウコッケイの玉子はムチャウマですよ。

これは、コーン粒がジェリービーンズみたいにカラフルなグラスジェムコーン。

こちらは白ナス。 味は、まぁ普通です。

こちらはパッションフルーツ。十分に熟したら種までおいしく甘く食べられます。

トマトは腐るほど(本当に1/3ほどは腐らせているかも・・)生るので知り合いなどに配っても配っても処理が追いつきません。

そこで! ドライフルーツ。(担当・嫁)

カラスに盗られないように園芸ネットをかぶせたら、後はひたすら干すだけ。かな?

結果は4~5日後に出るでしょう。

米作りも考えたんですが、知り合いの米農家の人が「米は作るより買ったほうが安かぞ」と言ったので

無駄な努力はやめます。 魚は時々(タダで)いただけるのを年間予定に組み込んでいます。

現在の自給自足率(いただき物も計算のうち)は50%!

五島だからできるんです!

 

五島特派員 庄司好孝

五島の南西端です。

五島福江島の南西端に当たる岬が長崎鼻です。福江港から車で、およそ1時間。ほぼ真反対の位置になります。

遠くに見える四角い塔が立っている辺り。あれは実は灯台なんです。

向こうに見えるのは嵯峨の島。観光客の方々を案内するときは、時間が許す限りここの風景を見てもらうようにしています。

道はきれいに舗装されているし、周りの芝(たぶんネ)もいつ行ってもきれいに刈られています。

この景色を見た人たちはほとんどが「日本じゃないみたい。まるでスコットランドみたい」と感嘆してくれます。

でも、(たぶん)そんな人たちも、もちろん私もスコットランドへは行ったことなんてありません。・・・。

ここから見る夕日が最高なんですが、悲しいかな今の時期だと夕日が見れるのは7時半頃になってしまいます。

オジーサンにはちょっときつい時間なので、適当に切り上げて(皆さんは泣く泣く)帰り支度。

これはワカメなどの海草やかんころ芋を干す棚です。

皆さんが後ろ髪を引かれながら帰って行く途中で車を止めると、先ほど居た長崎鼻の辺りにうっすらと夕焼けが見えていました。

写真があまりの暑さでぼけてしまいました。

五島特派員 庄司好孝

漁師さんと磯遊び

今日も暑い!ですね。 そこで(家内が)玉之浦町に住む友人の漁師さんと、玉之浦町へ磯遊びにでかけました。

こんなにきれいな磯です。

でも、このパラダイスに行くためには、こんな山道を下って行かないとダメなんです。

へっぴり腰(たぶん)でようやく目指すポイントに到着です。

サザエやアワビ(期待!)を採る道具はこれです。五島ではイソカンと言いますが世間ではなんと言っているのでしょう。

約3時間ほど潜って(家内の)収穫はこれです。 タカセミナ。

一方、プロの収穫はこれ。 サザエです。

ウニもいっぱいいたそうですけど、この時期には身が痩せていて、ただ見物しただけでした。

基本的に、磯の漁業権を持っている人じゃないとアワビやサザエ、海草などを採ることは禁止されているのでご注意ください。

でも、観光客用に入漁料方式などで磯遊びができるようになったらいいですね。危険は危険ですけど・・・。

五島特派員 庄司好孝

五島ならではのバーベキュー

先日、ライブをやるために東京から来た、友人のロックミュージシャン(川上真樹)夫婦を熱烈歓迎するために、五島の友人たちに声をかけて、食材持ち寄りバーベキューを開催しました!

見てください。この豪華食材!

まずは、川上夫婦が鹿児島から取寄せた薩摩地鶏。(写真はごく一部です)

続いては、五島の友人がこれまた(どこかから)お取り寄せの生ハム。右は私がスーパーで買ったお安いアメリカ牛。申し訳ない。本当なら五島牛でした。

そして、ジャジャーン! 五島と言ったら~~~。

これです!  アワビ! &  サザエ!  右は高瀬ミナです。 こちらは漁師のこー君プレゼンツ!

ドドーンと網に乗せましょう。 

刺身にもしちゃいました。

高瀬ミナはアヒージョでいただきます。アルミホイルに包んでいるのは、先日農家の方に(いっぱい)いただいたジャガイモのホイルバター。

写真はありませんが、ビールは漁協から買ってきた氷でギンギンに冷やしました。  クーーー。

かかった料金はほとんど飲み物だけの、チョー豪華バーベキューのご報告でした。

五島に住んでて良かったなー。

五島特派員 庄司好孝

海に続く細道

福江港から港湾に沿って右に歩くと、およそ200年弱の昔に造られた石の灯台「常灯鼻」が見えてきます。

クイズ。  さてこの設備はなんでしょう?

正解は漁船に氷を送るパイプでした。

我々はバーベキューなどで大量の氷を使うときはここに買いに来ます。40ℓのポリバケツにほぼ満タンに氷を入れてたったの100円です。

さらに歩を進めていくと福江の魚市場。この日はもうお昼を過ぎていたので残念ながら市場は閉店ガラガラでした。

岸壁に集まっている熱帯魚やアジなどを見ながらぼちぼちと散歩は続きます。

向こうに見える山の凹の所が今日の目的地、戸楽漁港です。あそこまで歩いて7分かな。

集落の入り口には小ぶりのお寺さんが。いかにも古そうなたたずまいです。

車がすれ違えないほどの細い道を行くと目指す港が見えてきます。素敵な風景ですよ。

福江港からここまで約20分の散歩コース。

堤防の突端は水イカの釣りポイントです。もちろん他の魚も待っていますよ。

五島特派員 庄司好孝