長崎市内から車で約20分の釣りスポット

道具をばっちり揃えて本格的な釣りもいいけど、海へぶらりと行って楽しめる初心者向きの釣りポイント、知りたくないですか? 今回の釣りスポットは、そんなイメージの釣り場を求めて、長崎市近郊にある長与町にお邪魔してみました。西彼杵郡長与町は、長崎市内から車で約20分のところにある長崎の副都心的存在の地。ドライブも兼ねて、ゆっくりのんびり楽しめますよ。

毎年夏に開催される花火大会のメイン会場にもなっている長与町総合運動公園周辺からスタート。ふれあい広場と呼ばれる多目的広場や土俵(普段はシートで覆われていますが)、ペーロン倉庫など、スポーツ一色のエリアといったところ。平日、休日問わず、運動場でジョギングやウォーキングを楽しむ人々も多く見られます。釣りだけではなく、ちょっと体を動かしたいなんて方もどうぞ。海に近い、こちらのふれあい公園駐車場は22時まで駐車できます。

ふれあい公園駐車場から歩いて数秒で大村湾が一望できる岸壁に到着。普段は、平日でもちらほらと釣り人がいるのですが……。この日の午前中は誰もいませんでした。ちなみに昔、私は父と2人で小さいアジを釣ったことがあるので、大物は難しいかも知れませんが、釣れると思います。今回、こちらはスルーして、別のポイントを探すことにしました。

さきほどのふれあい公園駐車場近くの岸壁を後にして、今度は長与港へ足を運んでみました。金比羅橋を渡り、長与港へ車を走らせること1、2分のところにあります。長崎空港への高速船の発着場所すぐの岸壁といえば、ピンとくる方も多いのでは。行き交う船を見ながら、のんびりと釣りを楽しめます。

さきほどの岸壁とうってかわって、こちらは早くから多くの釣り人が集っていました。釣りは初めてという若者から、釣り歴何十年のベテランまで。1人で来た方もいれば、仲間と一緒に楽しむ方といろいろでした。さっそくお話を伺ってみることに。

「もう(知り合いが)釣ったよ」とのことで、見せていただくことに。釣りは朝9時にスタートして、この写真を撮影させていただいたのが10時半ごろだったので、1時間半ぐらいで、2匹釣っているってすごくないですか!? 名人(と勝手に呼ばせていただきます)のお友だちが「写真じゃ大きさがわからないだろう」と、タバコを置いてくれました。

釣れたのはチヌ。なかなか釣れないそうです。チヌは何でも食べるらしく、夏にはスイカをエサにして釣っていたこともあるほど。名人は、撒き餌をしながら釣り糸を垂れる王道の方法で、この2匹を釣り上げました。コツは特にナイとのことでしたが、撒き餌にちょっと工夫をしたそうです。

釣りド素人の私が見ても、正直よくわからないのですが「麦を多めに入れている」そうです。麦多め……。チヌは雑食というより、美食家なのでは!? ちなみにチヌは小ぶりなもので6月頃から、4~5月はサヨリやコノシロなどが釣れるそうですよ。

名人は背中で語る……。チヌをゲットした方は、釣り歴なんと4、50年の大ベテランでした。鮮やかな竿さばきに、うっとりしてしまいました。名人は魚を釣るとすぐ人にあげて、自分ではあまり食べないそう。魚を持っていったときの、みんなの喜ぶ顔が見たいから釣るのでしょうね。名人の優しいお人柄が垣間見られるお話でした。

釣れなかったという方は、カキ焼きを楽しみましょう! さきほどの釣り場近くでカキ焼き小屋を見つけました。3月末までの土・日曜のみ11時~17時まで営業しています。1キロあたり750円(炭火・網の貸し出し料を含む)とリーズナブルプライスでした。天候により休業する場合があるので、遠方から来る方は事前にお問い合わせをすることをおすすめします。カキ焼きのお問い合わせは、大村湾漁業協同組合℡095-882-2415、長与町役場農林水産課℡095-883-1111まで。

 

場所:西彼杵郡長与町斉藤郷西側埋立地

アクセス:長崎バス 中和田バス停から徒歩約10分

入場料:なし


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