絆でつながるフェリーとガンダム

4月1日、博多~壱岐~対馬航路の新造船「フェリーきずな」が対馬に就航しました。その就航記念式典に合わせ、厳原港ターミナル前には巨大な段ボールアートのガンダム(ザクⅡ)が展示されました。

フェリーと段ボールアートは一見、関係ないように感じますが、そこには絆が結ぶ深い意味が込められていました。

 

「フェリーきずな」は九州郵船と長崎県が連携し、国の交付金を活用して新造された船で、全長94.1m、全幅14.8m、旅客定員678名、車両搭載67台、航海速力19.4ノット(時速換算で約36km)とこれまで就航していた「ニューつしま」より若干大きくなっていました。

島民にとって嬉しいのは、県からの補助金相当額が全額、運賃値下げとして還元され、今までより2割安く乗船できることです。

「フェリーきずな」が入港してくると、対馬高校吹奏楽部による演奏と横断幕でお客様を歓迎しました。

フェリーターミナル玄関前には巨大な段ボールで作られたガンダム(ザクⅡ)がお出迎え。実はこのザクⅡ、昨年、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県の塩釜高校で制作されたものです。

高さは約3.5m。六角大王とペパクラデザイナーのペーパークラフト作成ソフトで設計されています。

同校では2001年から理科教諭の小川進先生の指導で生徒達が文化祭の目玉として段ボールアートを制作していましたが、震災の被害で保管場所が無く、小川先生の出身地、福岡県久留米市にある「福岡県青少年科学館」に展示保管されていました。

対馬市では震災を乗り越えた段ボールアートを通じて島の子供たちへ「絆」「夢」「希望」を感じてほしいと引き取りを希望して届けられたものです。今回、「フェリーきずな」の初就航にあわせてフェリーターミナルに展示されました。

「きずな」と「絆」でつながった段ボールアート。今後は島内でも設計図を取り寄せ、中高生や一般の方を募って制作し絆を深める予定があるとのこと。対馬で制作された段ボールアートのお披露目が楽しみです。

 

 

 

 

「絆でつながるフェリーとガンダム」への2件のフィードバック

  1. 仙台市の三上と申します。はじめまして。船マニアで船の模型を製作したりしています。早速ですが、「フェリーきずな」の模型を製作したく写真を探しています。もしよろしければ、添付ファイルで写真をお送りいただけましたら幸いです。突然で申し訳ございませんがどうかよろしくお願いいたします。御面倒をおかけいたします。

    1. 三上様、コメントありがとうございます。フェリーきずなの写真に関してですが、模型づくりに役立つような写真は持っておりません。よろしければ、フェリーきずなの運航会社、九州郵船の船舶紹介のURLをお教えいたしますので、参考になさってください。
      http://www.kyu-you.co.jp/route/shipinfo/chikushi.html

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