厳原八幡宮大祭 神幸式と命婦・浦安の舞 

厳原八幡宮大祭01

 秋になると対馬のあちらこちらで、お祭りが行われています。私が住んでいる城下町、厳原(いずはら)の八幡宮でも大祭が行われました。

厳原八幡宮大祭02

 いつもは静かな八幡宮もお祭りの日になると、境内に出店が並び子供たちや参拝客でにぎわっているのは、私が子供の頃から変わらない光景。私も親からおこづかいをもらって金魚すくいをしたり、綿菓子を買って食べた思い出がありますが、それは今の子供たちも同じですね。

 子供のころからお世話になっている神社ですが、その由緒など知らなかったので由緒書きを見たら八幡宮としての創建は今年で1338年!天武天皇白鳳6年(677年)とありました。古くから大切に祀られて来たのですね。

厳原八幡宮大祭03

厳原八幡宮大祭04

 拝殿で夕方から行われた祭典では、国選択無形民俗文化財の命婦(みょうぶ)の舞や厳原中学校の女子生徒による浦安の舞が奉納されました。娘が浦安の舞に出るという方にお話を伺うと、中学校の1年から3年までの3年間、夏休みを返上して歌や楽器、舞の習得に励むとのこと。伝統民俗を守り伝えている方々の熱意と努力に頭が下がりました。

厳原八幡宮大祭05

厳原八幡宮大祭06

本祭では神職や氏子のみなさんが長い行列をつくって700mほど離れた厳原港の西の浜まで3体のみこしを運び、郷土の発展と大勢の氏子衆の繁栄を願い放生会が行われました。

対馬特派員 鍵本泰志

 

名称 厳原八幡宮大祭

例祭日 毎年旧暦8月13日から15日

住所 長崎県対馬市厳原町中村645-1

神話の里で海幸彦・山幸彦伝説に思いを馳せる

 皆さんは子どものころに、海幸彦、山幸彦の物語を読んだことがありますか?元は古事記や日本書紀にある神代(かみよ)の時代のお話ですが、対馬の和多都美(わたづみ)神社にはその神話に基づいた井戸が伝わっています。

玉の井03

 説明看板によると瓊瓊尊(ににぎのみこと)の御子、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと=山幸彦)は、失った釣針を求めてこの海宮にたどり着き、井戸の横の木に登っていたところ、水を汲みに来ていた侍女に見つかり、海神の豊玉彦とその娘、豊玉姫に厚いもてなしを受け、当地で3年を過ごし豊玉姫を娶(めと)った。とあります。不思議なことにこの井戸、浜辺の近くにありながら現在でも清水が湧き出ているようです。

物語はさらにこの先があり、山幸彦は海神豊玉彦から失った釣針と潮満瓊(しおみつたま)・塩涸瓊(しおふるたま)の宝珠をもらって帰途につき、この2つの珠を使って兄の海幸彦を服従させます。井戸の前の浜は満珠瀬(まんじゅせ)、干珠瀬(かんじゅせ)と名付けられ、この物語の故事を伝えています。

 ちなみにこの彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと=山幸彦)は、初代天皇といわれる神武天皇の祖父に、豊玉姫は祖母にあたるそうですよ。

満珠瀬 干珠瀬

(満珠瀬から干珠瀬を望む)

 この湾は古代から真珠貝が多い場所として知られ、近年では養殖も盛んに行われてきました。昭和47年にこの湾の養殖いかだから産出した真珠は10.8cmの逸品で、「わたつみの神の瞳」と名付けられました。海神の娘、豊玉姫が祀られている当地にふさわしい真珠ですね。

 

名称 和多都美神社の玉の井

住所 長崎県対馬市豊玉町仁位55番地 グーグルマップ

アクセス 厳原市街から国道382号線を北上。34.7km車で45分。和多都美神社境内手前の太田浜にあります。

香ばしいそばの香り「対州そば粉のそばがき」

 

こんにちは!今回は少し足の速いそばの粉を入手する事が出来たので、そばがきを作ることにしました!

作り方は以下のレシピ通り、包丁などを使わないのでお子さんでも挑戦出来ます。

そばがき(3玉分)
材料:
そば粉・・・100グラム
水・・・280cc
 
作り方:
1.そば粉と水を鍋に入れてよく混ぜ合わせる。
2.中火でかき混ぜながら加熱し、粘り気が出て固まってきたらできあがり。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして出来上がったのがこちら!

まずはオーソドックスに麺つゆをかけたそばがきからいただきます。

口に含めば香ばしいそばの香り!蕎麦にするよりもそばがきの方がより強く香りが出るみたいです。

 

そして次は最近のツマアカスズメバチの流入などで滅多に手に入らなくなった対馬産のハチミツをかけておやつとしていただきます!

一口含めば、加熱処理をしていない生のハチミツの複雑な甘みと新そばの香ばしい風味が混ざりあい舌を楽しませてくれました。

 

今回使用したそば粉は過去にこちらのブログで紹介したふれあい市場などで手に入れる事が出来ます!

また、プロの手で手打ちされた蕎麦も一緒に楽しみたい!という場合は体験であい塾 匠で食べる事が出来ます!

これから本格的に蕎麦のシーズン、対州そばを心行くまで楽しんでみませんか?

 

対馬特派員 鍵本拓弥

秋空の下に広がる白絨毯「対州そば畑」

秋の深まりを感じる季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今回は、対州そばのそば畑をご紹介します。

 

そばの歴史は古く、最古の物では縄文時代に入ってきたといわれています。

対州そばはそのソバの原種に近い姿を保っており実は小粒ながら、通常のソバよりも強い風味を持っているのが特徴です。

ソバの花が咲けば、もうすぐ冬が訪れます。

昔から対馬の人達は一面に咲くソバの花を見て、冬が近づいてくるのを感じていたのかもしれません。

「簡単に釣れんけん面白いと」 ぶっこみ釣り

ぶっこみ釣り01

 秋も深まってきた今日この頃。夏の間は下火だった釣り人の姿も桟橋に戻ってきました。さっそく年配の男性に「何が釣れっとですか?」と声をかけると、「ぶっこみ釣りやけ、なんでも釣れる」という返事。仕掛けを見せてもらうと一番下におもりが付いた簡単で基本的な仕掛け。エサは2cm角に切った塩サバを使っていました。

 

ぶっこみ釣り02

 魚はエサを下から狙っているし、根掛かりを減らすためにこのような仕掛けで釣っているとのこと。5分くらい見物していると、竿先がクイックイッと揺れ、その後、ググーと大きくしなりました。「これは大きい魚が掛った!」とワクワクしながら見ていると、釣り人はリールを巻き上げるのをやめ「こりゃ、アラカブ(カサゴ)じゃ。エサに喰いついたら穴の中に入って出てこんごとなる。少し様子を見よう」としばし待っていると再度、竿先がクイックイッと揺れ始めリールを巻きますが、、またもや穴に入られた様子。

しばらく経っても魚が穴から出てこないので、糸を切って新しい仕掛けを準備しました。「大きいのが掛ったのに、残念ですね」と声をかけると「簡単に釣れんけん面白いと。これが入れ喰いだったら面白くないよ」とニコニコしながら答えてくれました。

ぶっこみ釣り03

(大きなアラカブ(カサゴ)がヒットした瞬間 竿先が大きくしなっています)

今回取材に訪れた曲崎は、夕方に小アジを釣り、暗くなるとそれをエサに電気ウキの仕掛けでヤリイカが釣れ、10月を過ぎるとアオリイカのジギングも盛んに行われている場所です。

釣れたら嬉しい。釣れなくてもそれを楽しむ。その気持ちの持ちようが勉強になった取材でした。

対馬特派員 鍵本泰志

場所  長崎県対馬市厳原町曲地区 グーグルマップ

アクセス  厳原市内より国道382号線を北上。厳原中学校前交差点を右折し県道24号を進み、小浦で右折。

厳原市内から5.1km。車で10分