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島の祭り 五島特派員|ナカムラ|2011.11.03

祭り~へトマト編~

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 今回の祭りのテーマは、奇祭としてテレビなどにも取り上げられたことのある「へトマト」をご紹介します。古くから下崎山地区に伝わる「へトマト」は、毎年1月の第3日曜に開催される、国指定の重要無形民俗文化です。起源、語源は不明とされていますが、さまざまな民俗行事が混合している極めて珍しいお祭りです。

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 その行事内容とは・・・?

○奉納相撲
 「へトマト」のスタートとして、白浜神社境内で子どもや青年団の相撲が行われます。地域内外から集まった見物客は、炊き出しの温かいぜんざいを頂きながら、それぞれを応援します。

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○羽つき 
 奉納相撲が終わると、海岸近くの路地で、子宝と安産を願って、羽つきが行われます。綺麗な着物を着た女性が酒樽の上で、勝敗は関係なく、羽の打ち合いをします。新婚で地元出身の女性あることが参加条件になります。

○玉けり・綱引き
 羽つきが終わると、砂浜の海岸で、地元の青年団と消防団に別れて、豊作と大漁をかけ、直径40センチのワラ玉を奪い合う玉けりと、綱引きが行われます。この時、ふんどし姿の若者達は体中に「ヘグラ」と呼ばれる鍋墨(スス)を塗りつけていて、体中が真っ黒。この「ヘグラ」を見物客にも塗り回ります。

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 縁起ものなので塗られた「ヘグラ」は家に帰るまで落としてはいけないそうです。
いきなり塗られて泣いてしまう子もいたりします。強い子になるんだよ~。

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○大草履の奉納
 祭りの最後を飾るのが、長さ3メートル、重さ約300キロもある大草履の奉納。山城神社へ奉納する途中、見物している未婚女性を無理やり大草履に乗せ、胴上げのように激しく揺らして子孫繁栄を祈願します。

このように、それぞれの行事に大切な意味があります。冬の寒い中、みんなで作りあげる「へトマト」
冬の五島にお越しの際は、「へトマト」見物してみてはいかがですか?

日  時:1月の第3日曜日
     午後1時ごろスタート(白浜神社境内)
アクセス:福江港~下崎山地区 車で15分
     五島福江空港~下崎山地区 車で15分

Photo: Kiyoshi Ooto

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