魚の頂き物には不自由しません

五島に限らず、日本の農漁村では農産物や海産物をそれぞれの農・漁業の方たちからいただくことが多いと思います。

ただし絶対的な条件としてひとつだけ挙げられるのが、普段からそれらの人たちといい関係を築くことです。

要はその地域に溶け込む(努力をする)ことです。

地方移住を計画している人や、夢見ている人に(偉そうな)アドバイスしました。

うまくいったらホラ!

またまたこんなにいっぱいの魚を頂戴しました。

中形のアジを34尾。サバを2尾。そして40cmほどのナイスな形のクロを1尾と中形サイズを3尾。

Kuro

 

大型のクロは早速刺身にして今晩の晩酌のお供に。

さすが寒グロ。身は締まってこりこりでした。

アジとサバはいつも塩干しなので、今回は味醂干しにしました。

市販されてる味醂干しは、僕の世代にとってはちょっと味が濃いので料理酒を少々多めに入れて醤油の塩気を薄めました。

魚たちは3段重ねにされています。 冷蔵庫で一晩お泊り。

旧ちゃぼ小屋を改装した魚干し専用の小屋は、上も横も園芸ネット(これも頂き物です)を張っているので、干すのも簡単です。

これから一ヶ月ほどの食事には味醂干しが続きます。

でも、タダだからおいしい生活です。

あなたの街ではこれだけの魚づくしだとお幾らでしょうか。

五島は休耕地もたくさんあって、地元農家さんと仲良くなると、そういう畑を紹介もしてくれます。

漁船にしても係留したまま、ほとんど漁に出ない船なんかもかなりの数がいます。

空き家もいっぱいあります。DIYをされたい方は自分でリフォームすれば一石二鳥。

ちなみに僕は先日、軽トラックもいただきました。

五島に移住を考えている方たちのために、そのような具体的に役立つ情報を簡単に検索できるようなシステムを

作りたいと思っています。

五島特派員 庄司好孝

燃える鬼岳

2月12日のレポートで、五島椿まつりの一環として鬼岳の山焼きが13日か14日に行われます。天候不良の場合は一週間順延です。

と書きましたが、延びに延びてやっとのことで27日の土曜日に行われました。

この日は20度近くまで気温が上がり、最高の山焼き日和(?)でした。

夕方6時に160人の消防団員がサイレンの音とともに一斉点火。

その5分後にはもうこんな状態まで炎と煙が広がりました。

圧巻!

鬼岳の中腹には立派な駐車場があるんですが、残念ながら我々下々の一般人は中腹にあるリゾートホテル「コンカナ王国」の入り口で

通行止め。

気温が高く晴れ渡ったこの日は、見る見る火が燃え広がって山焼きというより、山火事みたいに・・・。

遠目からでもすごい迫力です。

無事に焼きあがった鬼岳の今日の姿は真っ黒でした。

五島特派員 庄司好孝

紙で作る五島の教会

五島市には現在20の教会があります。(参考:ウェブページ「ようこそ五島の教会へ http://www.city.goto.nagasaki.jp/sekaiisan/goto_churches/index.html)

以前、旧五輪教会と江上教会のジオラマをご紹介しましたが、あれはざ~まに(すごく)手がかかるので、

20もの教会を全部ジオラマで作るには、もっと簡単に、でも少しは感動してもらえるものを考えないと

中途半端になってしまいそうな気がしてました。

そこで思いついたのが、写真を使って作る簡単ジオラマです。  いうなれば3D写真かな。

第一作目は水ノ浦教会を作ってみました。

奥行きが3cm程なので写真では立体感がわかりにくいです。

一枚の写真を10数枚プリントして、パーツごとに細かく切り分けて一体感を出しています。

こちらは繁敷教会ですが、額装するまえなので少しはわかりやすいかもしれません。

正面からはこんな感じに見えます。

後ろの山がテカってるのは、紙と写真の劣化を防ぐためにボンドを塗っているからです。

実際は全然光っていません。

それから、結構難儀した堂崎教会です。

あと17個。なんとか年内には完成させたいです。

五島特派員 庄司好孝

五島の(旬の)お魚カレンダー

五島さかなまつり実行委員会が発行している、五島の月ごとの旬を味わえる、お魚案内のリーフレットがあります。

ご存知の通り、五島近海は魚の宝庫。

だから、旬の魚を12匹だけ選ぶのはすごく悩んだと思います。

例えば、今の時期だとクロとか鰆(サワラ)は惜しくも落選しています。

それだけ五島で旬の魚チャンピオンになるのはハードルが高いということなんでしょうね。

まずは1月~4月のチャンピオンたちです。

続いて5月から8月。ハガツオは僕が大好きな魚。ニンニクスライスを付け合せに食べるので、

周りに迷惑をかけています。

9月から12月です。ウチワエビは身をほぐすのがちょっと面倒臭いけど味は絶品です。

リーフレットは長崎県五島振興局にある五島市水産課でいただきました。

五島特派員 庄司好孝

第22回五島椿まつり

今年も冬の五島ではすっかり恒例行事になった「五島椿まつり」が、13日の土曜日から28日・日曜日まで開催されます。

期間中には様々なイベントが盛りだくさんです。

その中でもオススメを二つだけピックアップします。

まずフォトコンテストですが、今年のテーマになっている「鬼岳山焼き」がなんと言ってもワクワク。

3年に一度行われる鬼岳山焼きは、カメラファンじゃなくても思いっきり楽しめます。興奮すること間違いなし!

ただ心配なのは予定日の13,14日がいずれも雨予報になっていることですが、

「安心してください!」 予備日が一週間後に設けられています。

そしてもうひとつの目玉は「チャーチコンサート」です。

昨年の暮れにはゴスペルの本場、アメリカからゴスペル・コーラスが来島して、

素敵なゴスペルを聞かせてくれましたが、今回はチャーチコンサートのために結成されたユニット、

Felice フェリーチェが演奏してくれます。

また五島のコーラス、3グループも出演します。

詳しくは五島市の公式サイト「まるごとう」

http://www.city.goto.nagasaki.jp/

か、五島椿まつり実行委員会 TEL 0959-72-2963

でお尋ねください。

五島特派員 庄司好孝

堂崎天主堂

福江島を代表する教会と言えば、第一に名前が上がるのは、奥浦地区にある堂崎教会でしょう。

信仰の自由が認められてからすぐの明治12年、マルマン神父によって仮の聖堂が建てられて、福江島における

宣教活動の拠点になりました。

その後、ペルー神父の指導によって、鉄川与助も一人の大工として参加した赤レンガ造りの、現在の天主堂が

明治41年に完成しました。

現在は、カクレキリタンの資料館となってミサなどには使われていないので、残念ながら教会群の世界遺産候補からは

はずれてしまいましたが、五島を代表する教会のひとつで、毎年、多くの観光客の皆さんが訪れています。

教会は穏やかな奥浦湾の入り口に建っていますが、駐車場の前の入り江には、こんな可愛らしい岩がまるで夫婦か

カップルのように寄り添っています。

マルマン神父とペルー神父の像です。

その横には、26聖人の殉教者の一人であるヨハネ五島の像もあります。

そして木々の緑の中には、マリア様が。

堂崎天主堂の先には堂崎民族資料館があって、昔の生活雑貨や信仰の痕跡などを展示しています。

狭い海峡の向こうには、久賀島。

海岸沿いを走る車もはっきり見えるほど近くにあります。

五島特派員 庄司好孝

冬のグルメはアヒージョですね

五島で唯一のバル「えみ庄」での冬の人気メニューの一番は「アヒージョ」です。

アヒージョ(ajillo)はスペイン語でニンニク風味の意味だそうですが、オリーブオイルに「小さな村」の農園で育てている

鷹の爪と、ニンニクをたっぷりと入れて、アンチョビペーストをちょこっと加えて、グツグツとアチアチになるまで煮立てたら、

魚介類から野菜まで、自分が好きなものを入れれば、ハイ!出来上がり。

スペインのバル(居酒屋)での人気おつまみです。

ワインとの相性が抜群ですけど、日本酒熱燗もなかなかイケテます。

ただし、ものすごく熱くなるまで煮立てるので、専用のアヒージョ鍋じゃないと途中で割れる可能性大です。

そこで、今この時期の瞬の食材と言えば「牡蠣」!

「牡蠣」のアヒージョです。

五島には、特産の石花(せっか)という小さい粒の岩牡蠣がありますが、アヒージョには不向きなので、大粒の久賀島産の牡蠣です。

そして、アヒージョの定番と言えばエビ。

さらに、五島ならではのキビナゴ。

野菜の定番は、マッシュルームです。

他にも、ゴボウのササガキや、プチトマトなんかもすごく美味しくいただけます。

変わったところでは、なんとサキイカもアリ!です。

あ!忘れてました。

タコ! タコはふっくらになって最高のアヒージョ具材です。

アヒージョ鍋がなかったら、小さなフライパンで試してみたらどうですか。

もちろん、具材は五島の食材でお願いします。

五島特派員 庄司好孝

小さなトンネルの上は滑走路だった

福江空港は鬼岳の中腹に、福江港方向から富江方向に向かって、滑走路が伸びています。

この滑走路に沿って、ドンドン富江方面に走っていくと、左側にこんなトンネルがあります。

なんと、このトンネルの上は飛行機道路。つまり、滑走路なんです。

昔は、このトンネルで地元の元気な青年たちが、夜な夜な集会をしていたそうですが、

今の若者たちはしてないみたいです。

わずか20m弱のトンネルを抜けると、あっという間に空港の反対側。

駐車場の裏手になります。

飛行機が好きな人には、この場所はおすすめです。

大体、ここらあたりで離着陸の飛行機が旋回します。 それもすぐ目の前に見ることができます。

福江空港は、今「五島つばき空港」の愛称で親しまれています。

それにしても、昨日と今日はひどい天気でした。

「小さな村」も昨日はこんな感じ。

我が家から一歩も出ず。

五島特派員 庄司好孝

五島市一帯の釣り大会

2月21日の日曜日に、五島市の磯釣り大会が開催されます。

対象魚は、メジナとエギングで吊り上げるイカ(今の季節だとミズイカ)。

詳しくは、下のチラシをご覧ください。

毎年恒例で、島外の釣り自慢の人たちも多数参加されています。

磯釣りのメッカ、五島で入賞されたら鼻を高々と伸ばす権利が手に入ります。

ちなみに、ミズイカはそこら辺の防波堤でも、割と上がっていますよ。

我と思わん方は、ぜひご参加ください!

話は変わりますが、先日こんな立派なタイをいただきました。

釣ったのは、お好み焼き居酒屋のマスター店長「よっちゃん」。

異常な暑がりの彼は今の季節でも、仕込み姿は黒のタンクトップです。

サイズは左上の黒い手袋が目安です。

五島特派員 庄司好孝

 

五島・小さな村物語

2016年が始まりました。

皆様、明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

年末年始は皆さん、なにかとお忙しくて取材のアポイントをいただくのが難しかったので、

困ったときネタの「小さな村」ネタです。

僕が(突然)村造りに目覚めてから、今年で4年目に突入します。

そこで、最初からの村造りストーリーをご披露させていただきます。

鬼岳の中腹にある家内の実家は10年以上無人で、かなりの荒れ方でしたが、

ご近所さんがいない一軒家なのと、備え付けの暖炉に一目ぼれして、こつこつと片付けたり、ごみをせっせと焼却場に運んだりして、

なんとか住める状態にしてから引っ越してきたのが、およそ5年前でした。

住居の他に、畑が約5反と農機具倉庫。そして、五島の名産品「カンコロ餅」の原料になる、スライスした芋を蒸かして干すための「カンコロ棚」。

これです。  ほとんど崩壊してました。

まずは、この「カンコロ棚」を取り除くことから村造りは始まりました。

撤去して整地した状態です。  農機具倉庫が現れました。

最初は、練習を兼ねて右の倉庫を作業小屋に改装しましたが、

ちょっとだけコツがわかってきたので、家内のリクエストの雑貨屋兼ファッションの店を

造っていきます。

もちろん、その前には倉庫の中に入っていた大量のガラクタ(再利用はとてもとても・・・)

の片付けからでした。

まずは、ボロボロになっていた壁などの補強から。

徐々にスッキリしてきました。 天井や梁、柱などはグリーンでペインティング。

レジカウンターや更衣室なんかも作ってみました。

今回のリポートは、とりあえずここまで。(あまり急ぐとネタがなくなります)。

続きは、またの機会にご報告させていただきます。

この村造りリポートが、都会で暮らしていて、第二の人生を島で(できれば五島で)過ごしたいと、

考えられている方々の参考になれば嬉しく、またやりがいのあることになります。

時々は、島暮らしのハウツー(メリット・デメリットなども)も具体的にご報告させていただきます。

五島特派員   庄司好孝