島の祭り!|五島特派員取材|ナカムラ|2012.3.22

戸岐神社例祭



 今回のお祭りは、五島市戸岐地区に伝わる「戸岐神社例祭」をご紹介します。市無形民俗文化財に指定されているこの祭りは、無病息災と豊漁を祈願するお祭りです。




 今年は、1月10日に行われました。 まず、戸岐神社で神楽の奉納からスタートです。福江神楽保存会・子ども教室による神楽舞が、なんとも可愛らしく、見ている人々を笑顔にしていました。続いて、もちまきです。 もちまきって、寒さも忘れるくらい夢中になりますよね。このお餅はとても縁起が良いものなので、拾ったことで満足するのではなく、 食べて初めて御利益があるのです。




 戸岐神社例祭には、縁起物の御幣を持つ人を入札で決めるという古い習わしがあります。1月4日に行われた御幣の入札では、子どもの健康を祈願する方が、一番の御幣を5000円で落札していました。



 そして、戸岐神社から神輿の行列が出発し、戸岐地区を練り歩きます。赤い紐で結ばれた、道化役の翁と媼(おうな)が、厄払いできるとされる鈴で住民の人々の体に触れて御利益を授けます。

 不気味なお面に泣いてしまう子どももいますが、大人に抱かれ逃げることもできず、そのまま厄払いをしてもらいます。見た目は少し怖いけど、とっても優しい翁と媼(おうな)でした。みなさんも、地域特色がとても濃いこのお祭りに1度参加してみてはいかがですか?



 この日の天候は雨、コンディションは良くありません。射手は地元士族の末裔、早田彰士さん。こちらの郵便局長をされている方です。矢は3本づつ3回、計9本射ります。矢は国道や民家の屋根を越え飛んでいくため相当の技量が必要だと思われました。

時期 1月の第2日曜
開催時間 11:00頃~
場所 戸岐町周辺
アクセス 福江港・福江空港から車で約20分

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