愛しの島グルメ|長崎スタッフ|しましま|2011.11.07

甘酒と長崎の関係!?

 最近巷では「塩こうじ」など“麹(こうじ)”がブームになっているようですね。しかし、考えてみると長崎で麹はブームになるずっと前から身近なものだったような気がします。なぜなら甘酒をよく飲むから。県外から引っ越して来られた方も言っていました。「長崎の人って甘酒を飲む機会が多いよね」って。ふむふむ、確かにそう言われてみれば私の母も甘酒を自宅で手作りしているなぁ。


 長崎で甘酒と言えば=おくんちです。数あるくんち料理のひとつが甘酒なんです。全国的に有名なのは「長崎くんち」ですが、他の町でもおくんち(神社の秋の大祭)が行われていることはご存じでしたか? 私の故郷、大瀬戸町の雪浦でも毎年10月の下旬に雪浦くんちが行われていて、各家庭で招待客の皆さんに手作りの甘酒を振る舞う習慣があります。年々、甘酒を作る人も減ってきているようですが、私の母は今年もちゃ~んと作っていましたよ。


 甘酒を作る工程で欠かせない物と言って私がまず思い浮かぶのが毛布です。毛布?何で?答えは甘酒を作るのには温度管理がとっても大切だから。麹と炊いたお米、80℃ぐらいの熱湯を容器に入れ作る甘酒。急激に中の温度が下がってしまうと発酵しないんです。だから毛布で大事にくるんで保温しながら温度を管理するんですね。母に聞いたところくるむ時間は12時間。この作業の手間を省いてしまうと美味しい甘酒はできないんですって。料理は化学ですねぇ。

 さて、子どもの頃は「何だこの味!?」って感じでほとんど飲まなかった甘酒ですが、今年は余ったものを瓶に入れてお持ち帰りしてきました。「温めて飲まんね」という母のアドバイス通りいざレンジへ!



 おぉー、体がぽかぽか温まって美味しい~。甘くないのも甘いのも、酒という名が付くもの(ビールとか)はやっぱり何でも大好きです。

■母に聞いた甘酒の材料と作り方

麹(500g)、炊いたお米(2合)、お湯(1.5リットルぐらい)を容器に入れて12時間毛布などでくるんだ状態で発酵させ出来上がり。炊飯器やポットを使うと温度管理が簡単にできるそうです。母いわく「量は目分量です。あしからず」。


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