ご利益ヨロシク 長崎スタッフ取材|ながさん|2015.1.27
四堂を巡っていろいろお願い♥
もうすぐランタンフェスティバルの季節。2015年は2月19日(木)~3月5日(木)まで開催されます。今回のご利益は、イベント中に楽しめるユニークな願掛けをご紹介。
長崎市館内町の唐人屋敷跡にある土神堂・天后堂・観音堂・福建会館天后堂をロウソクを灯して祈ると願いが叶うといわれる「ロウソク祈願四堂巡り」(2月19日(木)~3月4日(水)まで・11時~21時)。イベント開催前に場所をおさらいしてみました。
土神堂(どじんどう)。唐人屋敷に建てられたお堂の中で、最初に建てられました。土神さまというと長崎人なら聞き覚えがあるのでは? 長崎のお墓には、墓石の横に必ずといっていいほど「土神」と刻まれた石碑があるはず。これは、この土神さまと同じで、中国古来から民間信仰として祀られた土神さまのこと。土地や家を守ってきた神さまで、それが長崎の風習として現在に至っているのです。すごい!
エリア内にはマメに案内看板や地図もあるので、手ぶらでも迷うことはナイと思われます。
土神堂横の道(というか石段)を上っていくと……。
天上聖母の旗が。天上聖母とは媽祖(まそ)さまのこと。媽祖さまとは航海安全の女神さま。海上での安全も祈っておきましょう。
天后堂(てんこうどう)。媽祖さまを祀るために建立されたお堂です。昔、唐人たちが航海安全を祈るために、媽祖像を船内に祀り、長崎に到着すると天后堂へ運んだとか。ランタンフェスティバルの目玉イベントでもある「媽祖行列」はこの様子を再現したもの。
キリッとしたお顔立ち。イベント前なら間近で見られます。媽祖さまは実在の人物だったとか。幼少の頃から賢く、己の身を投じて、人々を助けたと言い伝えられています。そんな心の美しい人になれるよう、私もお祈りします……。
お次は観音堂。福建出身の唐船主によって建てられ、その後何度か再建して、1917年に改築されたのが今のお堂。入口のアーチ型の石門は唐人屋敷時代のものだとか。
最後は福建会館天后堂。福建省南部出身の貿易商たちの会所として建てられたそう。天后堂ということは……そう、こちらにも媽祖さまがいらっしゃいます。
アラ? 媽祖さまの前に媽祖さま。どうやら媽祖さまの前にいる小さい方の媽祖さまは、ランタンフェスティバルの「媽祖行列」の媽祖さま。2体の媽祖さまを見るのは、ある意味、貴重かも。
貴重といえば、天后堂横には、展示室があります。壮大な唐人屋敷の歴史を垣間見ることができます。入場は無料。
ランタンフェスティバル期間中には、もうひとつ願掛けができるものが。浜市アーケードの浜屋前に「月下老人」といわれる縁結びの神さまがいらっしゃいます。カップルも、恋人募集中の方も、良縁祈願をぜひ。
2015長崎ランタンフェスティバル
ご利益 航海安全(媽祖さま)、恋愛成就(月下老人)
アクセス 湊公園(新地中華街会場)より唐人屋敷跡まで徒歩約5分