ご利益ヨロシク 壱岐島特派員|武原|2011.09.09
実録! わたしのパワースポット
1千年以上の歴史を持つ神社が点在し、“パワースポット・アイランド”とも言われている壱岐の島。今では人口が3万人を切りましたが、かつては国として栄えていたといいます。中国の歴史書「魏志倭人伝」に「一支国」と記されている壱岐の島は、「古事記」でも日本で5番目に生まれたしま「伊伎島」(壱岐島)と記されています。そこで、先ず一番に紹介したいスポットは、「天手長男神社」です。さて、なんと読むでしょう?
正解は、「あまのたながお じんじゃ」です。
ここは、壱岐国一の宮です。
平安時代の法典「延喜式」(905年)の神名長に記されている神社、式内社(名神大社)の一つで、九州に107社あるうちの24社が壱岐にあるそうです。また、ここから日本で3番目に古い石造りの弥勒菩薩坐像が出土しています。
壱岐に来て数年間子宝に恵まれず、半ば諦めかけていたときに、夫の知り合いの方から、「是非お参りに行きなさい」と言われた場所です。
何だか歴史の勉強のようになりましたが、なぜここを一番に紹介するかというと・・・。
当時は看板もなく、長い階段(182段)をフーフー言いながら歩きました。境内には人の気配もなく、向かって右側には、もっと小さな祠があって、赤ちゃんの産着が掛けてありました。2か所ともお参りをして、また長い階段を下りました。なんと、その後すぐに御利益があって 待望の長男誕生!ちゃんとお礼参りに行って、小さな祠に産着を奉納しました。
ここには、天忍穂耳尊(あまのおしほみみのみこと)・天手力男命(あまのたじからおのみこと)・天錐女命(あまのうずめのみこと)の3人の神を祭ってあります。この他にも5社の神様も合祀されていて、御利益があったのも、たくさんの神々にパワーを頂いたお陰だったのかもしれませんね。
現在は、境内まで車でも行けます。また、階段にも手すりが付けてあります。音声ガイダンスも設置されて、神社のくわしい情報もわかりますよ。
今回の取材で久しぶりに石段を登ると、外の暑さがうそのようにひんやりとした竹林の中、2羽のカラスが「カ~カ~」と鳴きながら、私を歓迎してくれているようでした。何だかとても神秘的なひと時でした。
ここには知る人ぞ知る「全国一の宮御朱印帳」に押してもらえる、一の宮の御朱印もあるそうです。私も念願の御朱印を頂き、超ラッキーな一日でした。
みなさんも尋ねてみませんか?
<アクセス>
郷ノ浦港より車で10分
最寄りのバス停は 田の上または柳田郷ノ浦から勝本方面
(国道382号線)へ向かって、出光GSを右折してすぐ。
壱岐国一の宮 天手長男神社の看板あり。
壱岐市郷ノ浦町田中触730
<問い合わせ>
0920-47-5748 (谷口宮司さん)常駐されていませんので、
事前に電話されることをお勧めします。