前回の島の細道で紹介しました「男女岳ダム」のすぐ近くにあった、女嶽神社の御神体~巣食石~。最初取材に行った時は、どこにあるのかわからず、どこから行くのかも知らずに、たどり着けませんでした。そこで、今回はナビゲーターと一緒に再チャレンジ!
まずは、前回の様子をおさらいします!車がやっと通るほどの道の両側には、うっそうとした木々が生い茂り、まるでトトロの森に迷い込んだようで、かなり不気味。一人で来たときは、あまりの不気味さに、途中で引き返したい気分になったほど。看板を見つけて、ほっと一安心。でも、その御神体がどこにも見当たりません。
仕方なく、諦めて帰る途中、とてもきれいなウラジロを発見!お正月飾り用として、売られていましたよね。私が育った地区では、今でも、子どもたちが地区の全ての家庭に配るために、山に入って採って配っています。子どもたちも家族の一員として、お正月の準備をし、伝統を受け継いでいくことを大切にしているのですね。壱岐にもそんな伝統が残っているのかもしれません。
今回は再チャレンジし、やっと御神体を発見!看板から100メートルほど斜面を下ると、なんと、3メートルほどもある巨大な大岩が出現!大きな割れ目に、人間も入れるほどです。岩というよりも、何か大きな物体というほど不気味な感じ!
看板のある上の方から見ても、全く見えないほどの位置にあるので、要注意!赤い土の斜面を下りると、途中にも大きな岩がいくつもありました。このあたり一帯が、かなりのパワースポットのように感じました。観光資源にもなりそうです!
この巣食石のある場所から見ると、正面には男岳があります。本当に向かい合って、いい感じです。男嶽神社の御神体の大岩よりも、女嶽神社の御神体が遥かに大きいというのも、ちょっとおもしろいですよ!正面の一番高い所に、男嶽神社の展望所があります。この御神体の場所から下に下りる道も整備されていて、「男女岳ダム公園」につながっていました。散策するには、とてもいい場所ですよ!
最後に、看板があるところから、もっと上に登って、女岳山頂にある女嶽神社へ。お正月用に鳥居もきれいに飾ってありました。また本殿には、見事な祭壇も設置されていました。それにしても、御神体と神社の場所が全く違うところにあるのは、とても不思議です。この山深い神社まで、歩いて登り、信仰していた昔の人たちの神々への畏敬の念を感じた一日でした。
<女嶽神社へのアクセス>
・郷ノ浦港から国道382号線を勝本方面へ。
・亀石交差点を右折し、芦辺方面へ。
月読神社を過ぎ、当田交差点を左折し、勝本方面へ。
・T字交差点を右折し、男嶽神社の看板を目印に進むと、
左手に女嶽入り口の看板がある。(かなり細く急な入口なので要注意!)
・そこから山道を上がった山頂。