島の祭り 壱岐特派員|武原|2011.09.15

壱岐大大神楽公演(石田筒城浜野外ステージ)


 毎年8月の第一土曜日に開催される壱岐大大神楽。今年8月6日で15回目。壱岐空港のそば、壱岐の海水浴場で一番広く観光客も多い、筒城浜の奥にある「ふれあい広場野外ステージ」

 日暮れとともに 周囲を囲んだ幻想的なかがり火が会場の雰囲気を一層盛り上げていました。夕方午後6時からスタートし、深夜0時まで6時間に及ぶステージは、爽やかな風とともに、観光客や地元の家族連れで大賑わい。(もっと少ないと思っていました。ゴメンナサイ)

 国指定重要無形民俗文化財の「壱岐神楽」は、全国の神楽とは違い、舞いも音楽も全て壱岐の神社を守る神職だけで行われる、神聖的、信仰的な神事芸能で、600年以上も前から行われているそうです。 


 この写真は演目「二剣舞」一つの剣を口にくわえたまま前転や後転をするアクロバティックな舞に、大きな歓声が沸き起こっていました。解説によると、剱の霊威を讃え、悪魔を切り攘(はら)い、諸々の災禍を攘い退散させる舞です。


 続いて、壱岐ならではの舞「漁舞」海上安全・大漁満足漁業の繁栄を祈る神楽です。 会場からステージに登った観光客や漁師さん達に大きな網をかぶせ、一網打尽?何が起こったのかわからないようなステージ上の観光客。頭をご幣で清められ、ホットされていました。


 続いて、「豊年舞」とアナウンスされると、常連の観客が急に前へと移動し始めました。私も後ればせながら、少しだけ前へ! 五穀豊穣・諸業の繁栄を感謝する舞です。ナント、餅まきがありました。ビギナーズラック?幸運にも、紅白餅と焼き鳥券の付いたアメを2個も拾い、隣の観光客に プレゼント!午後8時頃のメインイベントでした。


 6時間続く演目を支える笛や太鼓の演奏も、神職が交代しながら演奏します。決して派手ではない舞と音楽ですが、懐かしい響きが心に残りました。壱岐に住むたくさんの神々が、集まってきていたのかもしれませんね。

今回見逃した方は、毎年12月20日 住吉神社でも6時間かけて奉納されます。

また、壱岐夜神楽公演(完全予約制)も 定期的に実施されています。
詳しくは、壱岐市観光協会
TEL0920-47-3700 まで

是非 壱岐神楽の神聖さや楽しさを体感してみてくださいね。

<アクセス> 
筒城浜ふれあい広場 野外ステージ
壱岐空港より車で3分。
印通寺港より車で5分。
郷ノ浦港より石田方面国道382号線へ車で20分。
最寄りのバス亭は筒城浜。バス下車し、徒歩5分。
壱岐神楽保存会 事務局 TEL0920-45-3002

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