島の祭り 壱岐特派員|武原|2011.10.13

お盆の伝統行事「八幡浦のカズラ曳き」 8月13~15日


 もう10月になってしまいましたが、少し時間を遡って、お盆の伝統行事を紹介しますね。ペーロン競争や盆綱引きや盆相撲など、子どもから大人まで参加する、地域のつながりが感じられる行事が、多く残っています。壱岐のお盆は、今なお各地区で様々な伝統行事が大切に行われています。その中でも、100年以上の歴史がある、芦辺町八幡浦の「カズラ曳き」は、3日間も続いて行われます。



 八幡青年団を中心に、「浜カズラ」と呼ばれる植物の蔓を集め、編みあげた約10メートルの長さの綱を、地域の子どもから大人まで約100人が一緒になって、通りを練り歩きます。13・14日は、西方浄土からの先祖の霊を迎えるため、八幡浦を西から東から西へカズラを曳き、15日は東から西へカズラを曳き、先祖を見送ります。



「エンヤマイト」 「ヤッサーモッサー」
掛け声もいさましく、太い所は1mにもなる綱を曳く姿は勇壮。沿道から、力水がかけられ、水を吸ってますます重くなったカズラ綱。約500メートルの通りを、3,4時間近くもかけて曳く姿に、地域の連帯感を感じます。



 最終日15日には、綱の通り道でお盆の供え物を燃やし、送り火で先祖を見送ります。



 あいにく、夕方からの雨で、子ども達もびしょぬれになって、一生懸命にカズラを曳いていました。お盆で帰省している壱岐出身者も、壱岐の伝統行事が続いているのを見たり、参加したりすることで、元気になってまた、旅にでる(島外に行く)のでしょうね。

 今回はお盆の行事を紹介しましたが、壱岐にはお盆に限らず、このような行事が各地区に多く残っています。特に10月は、神社のお祭りが、毎日にようにどこかで行われています。

<アクセス>
郷ノ浦港より国道382号線を勝本方面へ。
親和銀行の交差点を右折、県道173号線を芦辺方面へ。
田河小学校を正面にみて、左折し、100メートル先を右折、左京鼻方面へ。




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