愛しの島グルメ|五島特派員|ナカムラ|2011.10.24
グルメ~五島牛編~
みなさんは五島牛をご存知ですか?五島牛は知る人ぞ知るブランド牛。全国への流通が少ないため、幻の肉と呼ばれています。今回の「愛しの島グルメ」は、五島が誇る「五島牛」をみなさんにご紹介します。五島牛の素晴らしさを伝えるには、五島牛を扱うお肉屋さんに聞くのが1番。ということで、五島で評判のお肉屋さん、五島市富江町にある精肉店・ニク勝さんにお話を伺いました。
創業35年のニク勝は、ご主人の田橋さんと奥さま2人で切り盛りしています。ご主人は、元実業団のマラソンランナー。退団後、大阪堺市の精肉店で7年間修業して、五島に戻ってきました。何故、戻ってきたのか・・・?
それは、五島牛があるから。
「五島には五島牛がいる。肉を切るやりがいがある」
子牛の時に本土へ出荷されたものは、特定の地域で大切に育てられ、有名ブランド牛となって全国の食卓へ運ばれています。自然豊かな五島の大地で放牧し、ストレスを与えずに育てた五島牛は、島特有の、潮風のミネラルをタップリ含んだ牧草を食べることにより、肉質がよくなるのだそうです。
数々のテレビや雑誌に取り上げられたニク勝。人気の秘密は、肉への強いこだわりにもあるようでした。その「強いこだわり」とは・・・
・手切り製法と価格
「肉の味は切り方で決まる」が持論のご主人は、機械は使わずに、肉の繊維を見ながら丁寧に切っていきます。そして、「食べなはれ」(食べなさい)と貴重なお肉を味見させてくださいました。
ミスジ(肩部分)(写真左)
1頭から取れる量が少ないそうです。塩をつけて一気にペロリ。味が濃く、五島牛の旨味が、この部分に詰まってる感じがします。
はねした(肩ロース)通称、ザブトン(写真右)
お箸でつまんだ時点でやわらかく、甘い。これまた、美味しくいただきました。そして、この貴重なお肉の値段は、島の人に食べて喜んでもらいたい気持から、首都圏などの3分の2です。
大自然の恵みをタップリ受け、大切に育て上げられた五島牛。そして、販売する人のこだわりがあって、その結果、私たちは美味しい五島牛を味わうことができるということですね。
さて、五島牛の美味しさとともにお伝えしたいもうひとつの美味があります。それは、五島牛100%のひき肉と地元富江産ジャガイモを使った、揚げたてのコロッケ。五島中で評判といってもよいほどのコロッケも、このニク勝さんで販売されています。
・揚げたてコロッケ
衣が大きくサックサク。ひき肉とジャガイモのバランスが絶妙。お互いのうまさを生かしてます。コショウがきいていて、とっても美味〜!飛ぶように売れるのもわかります。なんといっても使っているお肉は五島牛100%ですからね!
さらに五島牛100%のハンバーグもあるそうですが、この日は売り切れでした。ハンバーグが大好物の私としては、なんとも残念。今回の取材で、五島牛の素晴らしさを知ることができました。五島牛は、市内のレストランや焼き肉店でも味わうことができます。五島にお越しの際は是非、ご賞味ください。ニク勝さんをはじめ、市内の精肉店では全国へ地方発送も行っています。
ニク勝
五島市富江町富江225 TEL&FAX 0959-86-2475
揚げたてコロッケ1個60円
五島市街地から車で20分