愛しの島グルメ|五島特派員取材|ナカムラ|2012.2.13
五島うどん
今回の愛しの島グルメは、うどん好きの中でも人気の高い「五島うどん」を御紹介します。初めて五島うどんを見た人は、「素麺?」と間違えるほど、他のうどんと比べ、麺が細くなっています。「手延べ」で作られている麺は、コシが強く、切れにくいのが特徴です。天日干しされた麺は、ミネラル豊富な潮風の恵みをたっぷり受けて、乾麺になり、生では味わえない小麦の味わいがより引き出されています。
○五島うどんのルーツ
五島列島は、遣唐使の寄港地であり、東西文化の中継地点でもありました。遣唐使から伝授されたという説と、倉時代の元寇の役で、捕えられた中国人から伝授されたという説など、起源ははっきりとわかっていません。いずれにしても、中国の小麦文化が伝わってきたものに違いありません。
○自然のめぐみ
五島の花、椿。その椿から採れる最高級の椿油を使用します。手延べの工程で椿油を塗ることにより、独自の風味が生まれ、コシがでて、ツルンとした喉越しの良い麺になります。