ご利益ヨロシク 五島特派員|ナカムラ|2011.12.23
大宝寺
福江島の南西端、玉之浦町大宝にある大宝寺。大宝元年(701年)創建。大同元年(806年)、空海が遣唐使として大陸に渡った帰りに、大宝寺に滞在し、真言宗を開きました。空海が来たことにより、大宝寺もそれまでの三論宗から真言宗に改宗しました。西の高野山とも呼ばれていて、五島八十八ヶ所霊場巡拝の八十八番目の地でもあります。五島では最も古い歴史を持つお寺なのです。
中に入ると、まず目に入ったのが「奇縁氷人の石」氷人とは、とりもち役のこと。観音様のご縁によって必ず願いが叶えられる「縁結びの石」だそうです。所々にお地蔵様があり、道を歩いているだけで、神聖な空気に包まれて心が穏やかになります。
小高い丘の上には、「へそ神様」と呼ばれる石塔があります。かつては子どもが生まれると、健康を願って、へその緒を紙に包み、石塔の下にある穴に納めにきていたそうですが、今では、その穴は塞がれていました。