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お十夜~壱岐独特の先祖供養~

 

 壱岐の11月といえば、「お十夜」の月と言われます。

10月末頃になると、
スーパーでは、「お十夜セット」の注文のチラシが貼られます。

和尚さん達は、毎日、島のお寺を順番に回り、朝から夕方まで、念仏を唱え先祖を供養する習慣があります。

今回は、島のお祭りではないのですが、壱岐独特のスタイルで長年行われている「お十夜」を紹介します!

この「お十夜」は元々、浄土宗で行われている念仏法会なのですが、曹洞宗が多い壱岐のお寺(曹洞宗がほとんど)でも、古くから行われてきた先祖供養の大事な年中行事です。

早朝から参拝する家族がたくさん。境内にはお供え物を売る露店も出ています。

特に、この1年に亡くなられた方がいる家は「新十夜」という供養があります。

 


寺送り(49日法要)を済ませ初めて迎える「お十夜」を「新十夜」といって、
大切や節目の供養として、昔から行われているそうです。

 

 

 

 

22年前初めて出た壱岐のお葬式にも驚きましたが、この「新十夜」の供養スタイルにも、目が点になるほどの驚き!

太鼓・鉦・木魚・などの音がとてもテンポよく響き渡り、リズミカルな音楽のような伴奏に、8名の和尚さんたちが、円を作ってグルグルと歩き回りながら、念仏を唱えています。

1回に10~15分程度の念仏ですが、
次々に「新十夜」の家族の方が呼ばれ、12時間も続くこともあるそうです。

この和尚さんが回っている場所は、天界につながる場所として、
私たちは決して入ってはいけないそうです。
修行をした和尚さんしか立ち入れない、とても神聖な場所だそうです。

「新十夜」ではないところは、先祖の位牌の前で、家族でおごちそうを食べるのが習わしだったそうです。
今でも、手作りのお煮しめや酢あえ、およごし、おいなりなどを
たくさん持ちより、仏間の前で車座になって、食べているところも多くあります。

昔は日が暮れてからお寺に出かけて行ったそうです。

「学校から帰ると、いつもいる家族が誰もいなくて、
みんなお寺に行って、おごちそうを食べたなあ~」と、
とても懐かしそうに話してくれたNさん。

 

昔はまるで縁日のように、たくさんのお店も並んで、
先祖を供養するお祭り?のようだったそうです。

11月1日~20日の間、壱岐の和尚さんは大忙し!!

お十夜が終わると、
何だかちょっと寂しげなお寺。

でも、また次は新年の準備に追われるそうです。

壱岐の人々の昔からの信仰心は、きちんと受け継がれています。

これこそ文化の継承ですよね。

先祖がいるから今の自分がここに居る。

子どもたちにもきちんと伝えていかないといけない大切なこと!
改めて、考える機会となりました。感謝!!

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