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愛しの島グルメ|五島特派員取材|ナカムラ|2013.7.10

五島の食卓

「今度五島に行くんだけど、おいしいとこ教えてよ」と言われたとき、私はしばし考えて、「家」と答えるときがあります。

tosaka.jpg  もちろん、おいしいお店は五島にいろいろあります。おすすめもしたい。けれど、五島のふつうの「家」の料理も自慢したいな、と思うのです。つい先日、実家の食卓にはこんなものが並びました。上の写真、なんだかご存知ですか?「トサカ」という海藻です。赤く、ちょうど鶏のトサカのような形だからトサカと呼ばれています。ゆでると上のような色になります。「これどうしたの?」と聞いたら、実家の母は「今、大潮だから」と答えました。・・・今、大潮だから!島ならではのセリフですね。大潮だからよく潮が引いて、ふだん入手できない海藻を海岸でとることができる。大潮だから、食べられる。食卓と自然が連動していると気持ちが元気になります。






nekomina.jpg トサカのとなりにはこれがありました。私は「ネコミナ」と呼んでいます。猫のようなツメをもった貝(五島ではミナ)だから「ネコミナ」。これはどうしたの?と聞くと、「となりのおばちゃんが持ってきてくれた」だそうです。食卓とご近所が連動しているのも、これまた元気な気持ちになれます。そもそもネコミナはおいしいのです!

mizuika.jpg そしてこちらはミズイカ。正式にはアオリイカと言うようです。弾力があり、噛んでいると上品な甘みが広がる、五島の食卓を代表する食材です。刺身もおいしいですが、私はてんぷらも大好きです。五島うどんの上にミズイカのてんぷらをのせて食べるのはもう最高の気分であります。そういえば、つい先日近くの漁港で知り合ったおばちゃんは、連休で都会から遊びに来る孫のためにどうしてもミズイカを食べさせたい、とがんばってミズイカ釣りをしていました。ミズイカは、甘く、うまみが濃く、大切な人にどうしても食べさせてあげたい味、をしているのです。五島には、自然と人の想いが重なってつくりだされるうまいものがあります。

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