朝夕肌寒くなってきて、だんだん温かいものが欲しくなってくるこの季節。
スーパーにもおでんの具が、並ぶようになってきましたね。
そう!これからが本番の壱岐の鍋料理の定番
「ひきとおし」を紹介しますね。
「ひきとおし」は、壱岐の郷土料理として各家庭の味があるようです。
昔、壱岐の家庭では庭に地鶏を飼っていて、その肉は貴重なタンパク源だったそうです。
大切なお客さんが来たときにのおもてなし料理として、
地鶏をつぶし、ごちそうを振る舞ったそうです。
お客さんを座敷に「ひきとおし」て、大切にもてなす料理が「ひきとおし」
今回は、キャンプの達人Aさんのアウトドアクッキングの写真です。
なんとこの時は、鶏がらと地鶏の肉2kgを3時間程度煮込んで、スープを作ってこられました。
骨も肉もトロトロになるまで煮込んであって、
とってもいいにおい。
ごぼうも一緒に煮込むと、肉の臭みが消えるそうです。
ひきとおしには、ごぼうが欠かせません。
家ではなかなか野菜を食べないというSくんですが、今回のひきとおしの野菜は、
「ちょうどいい!」と言って、むさぼるように食べていました。
さらに、1歳の弟さんも、器に顔をうずめるようにして、上手に食べていましたよ。
壱岐の大豆と壱岐の潮をにがりにして、
昔は家庭で手作りされていたそうです。
1辺が10㎝位の大きさの立方体。
縄で結んでも大丈夫なほど、しっかりした硬さで、
大豆の味がするこの豆腐は、一度は食べると忘れられない味です。
朝一番の出来たてのあつあつを食べると、最高!
また、昔からそうめんもごちそうで、
ひきとおしにはさっと下ゆでしたそうめんを必ず入れます。
味付けは、
みりん・さとう・しょうゆをお好みで。
壱岐ではかなり甘めの味付けが主流です。
作り方のポイントは
1、鶏がらと肉を一度油で炒め、酒を入れアルコール分を飛ばすまで加熱する。
2、ごぼうはやや太めのささがきにして、
肉と一緒にあくを取りながら煮込んでスープをとる。
3、数時間煮込んだら、お好みの鍋の具材を入れ、味を付ける。
*時間がない場合は、市販の鶏がらスープを使うのもいいですね。
豊増商店(0920-47-1129)には
冷凍の「ひきとおしスープ」も市販されています。
これから鍋料理も多くなる季節!
是非、この「ひきとおし」もチャレンジしてみてくださいね。