今回のパワースポットは、
高い山がなく、なだらかな壱岐の最高峰でもある「岳の辻」を紹介します。
壱岐の最高峰ですが、どれくらいの標高かご存知ですか?
答えは「213メートル」です。
新春の祝い太鼓と共に、初日の出を拝もうと、毎年この場所に多くの人々が訪れています。
今年は大きな雲が日の出を遮っていたので、ようやく姿を現した太陽に、待っていた人々の歓声が大きくこだましていました。
2012年の元旦も曇りの予報ですが、
今年も初日の出を見に行きたいと思います。
壱岐の最高峰で初日の出を見て、すぐ近くにある神社で初詣もすることができますよ。
東側の展望所のすぐそばにある「見上神社」は、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祀ってあります。
このご祭神は王の呼称ではないかという説があるそうです。
もしそうだとしたら、一支国の王が壱岐の最高峰に鎮座しているというすごいスポットです。
日本書紀にも書かれているように、
664年白村江の戦い後、唐・新羅の襲来に備え、「国防の拠点」として
壱岐に「防人」を配置し、烽火(とぶひ)が設置されたのが、この岳ノ辻です。
壱岐の最高峰としてではなく、日本軍の基地として、
壱岐は重要な役目を果たしていたようですね。
この隣に、珍しい白い鳥居を見つけました。
なんと、2012年の干支の龍を祀ってある「龍光大神」です。
戦時中軍の司令塔が置かれたために、この場所に合った龍神さまを「見上神社」に移されていたので、元の場所に戻そうと建設されていました。
元旦に初日の出を拝み、この場所で新年の
誓いを立てると、きっと良い一年のスタートが切れるのではないでしょうか?
「魏志倭人伝」にも「方3百里可り。竹林、叢林多く、三千計りの家有り。差々田地有り」と、書かれているように、この「岳ノ辻展望所」からは、壱岐全島が見渡せます。
また、お隣の対馬や佐賀の唐津方面も肉眼で見えます。
広く大きな視野で、壱岐から世界を見つめていけたらいいなあと思います。
新年もどうぞよろしくお願いします!
<岳ノ辻までのアクセス>
*郷ノ浦港から郷ノ浦大橋を渡り、初山方面へ右折。
標識に従って、電波塔がいくつも見える方向へ。