島の祭り 対馬特派員|鍵本|2011.09.29
対馬国一ノ宮 海神神社
対馬でナンバーワンの神社といえばここ、峰町木坂にある海神神社です。今回は、伝統的なお祭りの様子をレポートしました!
海神神社は、古くは神功皇后の旗八流を納めた地として八幡本宮と号し、対馬国一ノ宮と称されたもので、明治4年に海神神社と改称され国幣中社に列せられた由緒ある神社です。訪れた9月2日は旧暦の8月5日にあたり、盛大に古式大祭が執り行われていました。
こちらの神社へはかなりきつく長い石段を上らないといけないのですが、ご年配の方が大勢参拝に来られており、その健脚に驚きました。 みなさん参拝の後は拝殿の前にある樽酒の御神酒をおいしそうに飲み干していましたよ。
「お下がり」では3基のお神輿が、白装束に身を包んだ氏子のみなさんに担がれて長い石段を降り海岸側の祭壇に据えられました。
お神輿が祭壇に据えられたら小雨が降ってきたのですが、最後まで厳かに神幸式が執り行われました。神幸式の後は宮司、神官が海岸に降り、海を背にして肩越しに小さな巻貝を数回投げる放生会を行いました。
そしてこの日は、境内にある峰町ふるさと宝物館が開放されていて、朝鮮半島新羅統一時代(8世紀)に作られた、銅造如来立像(国指定重要文化財)や1300年代に作られ神事や祭事に使われたという木造仮面(長崎県指定文化財)を見せていただきました。私も写真でしか見たことが無く一度、実物を見てみたいと思っていたのでとっても嬉しかったです。
また、宝物館内の写真撮影を快く許してくださった方々に、感謝いたします。
動画は「お下がり」の様子です。1分13秒くらいに担ぎ手から「お~ぶてぇ~」という声があがっています。これは対馬の方言で「重たい」という意味です。氏子のみなさん、お疲れ様でした。
場 所:対馬市峰町木坂247番地
日 時:毎年旧暦8月5日
アクセス:バスは本数が少なく直行便が無いので、タクシーやレンタカーが便利です。(厳原町から車で1時間)
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