島の祭り 対馬特派員|鍵本|2011.10.27

島のお祭り 対馬初午祭 馬跳ばせ


 対馬では昔から旧暦6月の午の日に「初午祭」という祭事が行われていました。これは2~3歳の男児を馬に乗せ健やかな成長を願うことと五穀豊穣を祈るもので、そのときの余興として各家庭で飼育されていた対州馬を競わせる競馬「馬跳ばせ」も各地で行われていました。

 明治から昭和の半ば頃までは、盛んに行われていた「馬跳ばせ」も自動車の普及や農業の機械化に伴い、対州馬の飼育頭数が減ったことにより行われなくなっていましたが、平成14年に対州馬保存会や地元の方の尽力で復活し、今年で10回目を迎えました。

 内容は、アサヒビール杯トーナメントや初午儀式(2~3歳男児の相撲)、対州馬の乗馬体験や記念撮影、農耕馬として利用していた頃の再現など盛りだくさんで、会場からは多くの観客が、声援を送っていました。馬跳ばせは、300m程の直線コースを対州馬が駆け、すぐ間近で見られるので迫力がありましたよ。その他にも人間と対州馬とどちらが速く走れるか競争したり(リレー式で人間が勝ちました)、馬のファッションショーがあったりと最後まで飽きることなく楽しめました。




 特に話題になっていたのは、平成23年度にアサヒビール株式会社が行っているプロジェクト「うまい!を明日へ!」の一環で、長崎県内で販売したアサヒスーパードライ1本に付き1円を対州馬振興会に寄付し、生育環境の保全に役立ててもらうということで、主催者側も来場された皆様に対州馬の為に、アサヒスーパードライをたくさん飲んでくださいとアピールをしていました。(平成22年度は佐世保市九十九島の環境保全活動を実施)

皆様も対州馬のために飲んでくださいね~(^。^;)




対州馬を農耕馬として利用していた頃の再現

日  時:毎年10月第三日曜日
場  所:長崎県対馬市上県町目保呂ダム
アクセス:厳原町から車で1時間20分
その他:無料駐車場があります。入場は無料。食事も地元の特産品など
安価で販売していますので、ご利用ください。






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