島の祭り!|対馬特派員取材|鍵本泰志|2014.12.15

後世へ伝えよう!対馬島郷土芸能発表大会




対馬の各地には古くから伝わる多くの郷土芸能があったといわれています。過疎化や少子化の影響を受け、昭和30年代にはなくなりつつあった郷土芸能ですが、平成になり「対馬島郷土芸能保存会」が発足し、これらを後世に伝える活動が行われてきました。

今回24回目となる対馬島郷土芸能発表大会も、各地域の盆踊り保存会や和太鼓の「対馬愛鼓連」、子供太鼓芸能の「かっちぇる」、保存活動をいている小学校や中学校の生徒さんなど多くの方が出演され、普段は目にすることがない各地の盆踊りなどを堪能することができました。



峰町、三根上里地区の盆踊りは実際に行われている一行の行進から始まりました。色とりどりの飾りがついているのは「エズリ」で、霊魂の依り代になるそうです。


峰町、三根上里地区の盆踊り「国は備前よ(仕組踊り)」


「峰町、吉田地区の盆踊り」

一般的に盆踊りは、やぐらの周りを集団で輪になって踊るイメージですが、対馬の各地に伝わる盆踊りは基本的に男性が列をつくって踊ります。歌いながら踊ったり演目によっては、女装して踊ることもあります。

いずれも古くから伝わるもので、一説によると伊勢参りが盛んだった頃、お参りの帰りに大阪で帰りの船を待つ間、芝居見物をし、お土産に芝居や浄瑠璃の脚本を買い、それを手本にお盆やお祭りのときに芝居や踊りを舞ったといわれています。

この日の演目も祝言手踊り、扇子踊り、杖、太刀踊り、笠踊りなど多彩な内容で、これほど多くの郷土芸能が残っていることに驚きました。


西部中学校「海神太鼓」


小中学校の生徒さんたちの一生懸命な踊りや太鼓にも観客席から大きな拍手がわきました。残された郷土芸能を、後々まで伝えていけるよう頑張ってください!応援しています!

対馬特派員 鍵本泰志

第二十四回対馬島郷土芸能発表大会
平成26年11月30日に対馬市交流センターにて開催されました。

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