愛しの島グルメ|長崎スタッフ取材|しましま|2015.3.18

素通りできない甘~い誘惑

日に日に春の気配を感じる今日この頃。みなさま、いかがお過ごしですか? 春はお花見シーズンですが、花より甘かモンが食べたいという方にピッタリの長崎名物をご紹介。


梅は咲いたか桜はまだかいな――まだまだ寒い日が続くというのに、梅は元気に咲いてました。ところでココはどこかというと……。




長崎市街地にある大徳寺公園です。大徳寺といえば、私の脳裏に浮かぶのはコレ。「長崎七不思議」のあの歌。

寺もないのに大徳寺 平地にあるのを丸山と 古いお宮を若宮と 桜もないのに桜馬場 北にあるのを西山と 大波止に玉はあれども大砲なし しゃんと立ったる松を下り松 これで七不思議

伊勢町にあった大徳寺が、1708年(宝永5年)、こちらに移転。七不思議の歌のとおり、今は大徳寺はありませんが、手水鉢に当時の姿が描かれています。フルベッキなどの偉人たちとゆかりのある場所としても有名。


グルメ紹介なのに、なかなか出てこないじゃんと思った方、お待たせしました~! 大徳寺跡に来たら、ぜひ味わっていただきたいスイーツがこちら、老舗 菊水大徳寺さんの梅ケ枝焼餅です。素敵なお店の看板に、しばし視線が釘づけになること間違いなし。

4個で600円とはなんとも良心的プライス。しかも、注文後、目の前で焼いてくれます。餡を素早く餅でくるんで、焼き型に入れ、じんわりと焼いていく。もしかして、出来上がるまで5分もかかってないのでは!?と思うほどの職人技です。香ばしいかおりとともに、いつの間にか、お餅がぷっくりと丸く盛り上がってくる。カタチからして「そりゃもう、うまかろう」と思わせる、説得力あるフォルムに拍手。

外はカリッと、中はふんわりの理想の食感。最近のスイーツは甘さ控えめで少々物足りなさを感じますが、こちらは甘党の期待を裏切らない甘さとボリュームで、思わずガッツポーズをしたくなります(←私だけか?)。後味がさっぱりとしているから、1個、ペロリといけちゃいます❤




この艶々のこしあんといったら。この滑らかさはココでないと味わえないかも。毎朝、お店の向かいの大釜に薪をくべて作っているそう。火加減、難しいですよね。目も離せないだろうし。諸々のことに感謝しつつ、熱々をいただきます!

あ、藤棚発見。ということは、5月頃は藤の花を見ながら梅ケ枝焼餅を食べられるのかぁ、やった~。私と似たような、花より団子的な女子がどこからともなくやって来た。だよね。この甘~いお餅の焼ける匂い、素通りできませんから!

老舗 菊水大徳寺 ℡095-826-9566
営業時間 10時~17時
休み 不定休

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