島の細道 壱岐特派員|武原|2011.11.22

初山地区~初瀬の岩脈・鏡岳神社~


 何度行っても、迷ってしまう初山地区。一度で目的地に着くことができず、いつも何度もUターンしてしまいます。みなさんは迷わずに行けるように、しっかり紹介しますね。ここは、絵本「いかつりぶね」(田内英理子作)の舞台にもなった、初瀬(はぜ)漁港です。




 壱岐の最南端の漁港。海豚鼻(いるかばな)の灯台はよく写真がありますが、場所は今まで知りませんでした。この港の近くに初瀬の岩脈があります。「→」印の看板があるので、民家の庭先を通って行くと、海の中に、巨大な岩脈が現れました。

 地下深くのマグマが、地殻の裂け目や弱いところに下から侵入し、凝固したところが、地表に隆起してできたそうです。高さ41メートルの断崖に露出しています。白い流紋岩の真ん中に、黒い玄武岩が下から噴出していて、コントラストが、きれいでした!

 これは、先に噴出した流紋岩のすき間に、後から玄武岩が侵入したことを現わしているそうです。確か、地学で習ったような・・・?壱岐の盈科(えいか)小学校には、
今でも岩石園がありますが、壱岐の岩石を発掘して作ってたそうです。「子どもたちが壱岐の岩石に興味をもってくれるように、夏休みに手弁当で作った」と、義父から教えてもらいました。




 この岩脈のある場所には、ストーンペイントにちょうどいい丸い石が、たくさんあります。




 海岸線は、久喜漁港や唐津行きの印通寺港も見えます。




 漁港の奥にあるのが、鏡岳神社です。大きな石の鳥居には、きれいなしめ縄が飾ってありました。

 ここの石段は、400段近くあって、上るのにかなり急な階段でした。手摺もなく、お年寄りはもちろん、若い人にもかなりの難所。途中何度も休憩しながら、上りました。さすが修験道の神社です。迷いを断ち切るには、ひたすら上を目指し、上るしかない?!大きな樹が生い茂って、太陽の光もさえぎっていました。マイナスイオンをいっぱい浴び、森林浴を楽しみながら、ゆっくりと歩くのもいいですね。

 鏡岳山頂にある社殿には、真新しいしめ縄の上に、船の形のお札のようなものもありました。やはり、船の守り神として、深い信仰を今でも守り続けているのでしょう。





 きれいな色に塗られた神社の装飾は、400段近くの石段を上って来たご褒美のように見えました。壱岐の海と山を一度に楽しめるスポットですよ!筋トレにもなるかも?





<初瀬地区アクセス>
・郷ノ浦港から郷ノ浦大橋を渡り右折。
・県道175号線を初山方面へ。
・最寄りのバス亭「初瀬」






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