島の細道 壱岐特派員取材|武原|2012.11.7

イルカの島




毎年夏のキャンプをしている石田町筒城浜の近くに、1つの供養塔を見つけました。この供養塔に関係する壱岐の島が世界的に有名になった事件をご存知ですか?ヒントはイルカです。

答えは、「壱岐イルカ事件」です。
1980年2月29日、駆除のために捕獲されていたイルカを逃がすために、
グリーンピースの活動家が網を切って、破壊した事件(エコテロリズム)です。
(「ウィキペディア」より)

 江戸時代には、生月島・平戸島などとならんで、壱岐が捕鯨基地になるほど鯨の通り道にもなり、73組の鯨組があったほど。壱岐は天然の好漁場で、イルカもその魚を狙って30万頭の大群でやってきていたそうです。昭和40年代には、ブリを狙ったイルカの大群が漁民の生活を脅かすほどの漁業被害がでたため、追い込み捕獲作戦を開始。1978年2月22日、壱岐最大の漁港、勝本の辰の島に1,010頭のイルカを囲い込みに成功。

 イルカの有効利用のために油脂会社と契約し、腐敗防止のために血抜きしたところ、真っ赤に海面が染まり、それが残忍な光景として、空中撮影でテレビ報道され、一躍、世界動物愛護団体から抗議され国際問題化したものです。(「壱岐の自然と文化遺産研究保存会」壱岐のイルカ事件)
確か、この映像を小学生の頃見ていたことを思い出しました。

 この供養塔は、1986年9月16日未明、2百数十頭のイルカの大群が迷い込み、内128頭が浜辺に打ち上げられていたことを哀れみ悼むために建てられた物です。遠い昔から、鯨やイルカと共存してきた壱岐の島の人々は、わざと殺して喜んでいたのではないということを、この供養塔から感じました。

 夏の朝、筒城浜キャンプ場から歩いて10分。薪を集めるための散歩で初めて訪れた塩津の浜で、壱岐の歴史を学ぶことができました。

平成7年勝本に「壱岐イルカパーク」がオープン。イルカと人の触れあえる場所としてつくられました。 現在6頭のバンドウイルカが飼育されています。

イルカのごはんタイムもありますよ。
①10:00~10:10
②13:00~13:10
③16:00~16:10

詳しくは公式ホームページでチェックしてくださいね!




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