ご利益ヨロシク 長崎スタッフ取材|ながさん|2015.8.3
馬だけでなくペットの幸せを願って
ワンコにニャンコと、ペットを飼う方が本当に多くなりました。街を歩いていても、お散歩中のワンちゃんに何匹も出会いますよね~。さらにペットの寿命はのびるし、天寿を全うしても飼い主さんがペットロスになったりするし――そんなペットロスの方にも足を運んでいただきたいのが、今回のパワースポット。
失礼ながら、一見、フツーの神社ですが、境内に入ると……。
鳥居の先には馬・うま・ウマ。馬の像が立ち並びます。しばし圧倒されました。ここは、島原市の三会(みえ)地区にある中原神社。またの名を馬頭観音といいます。つまり、家畜の安全祈願ができるんです!
馬のお尻って、生命力がみなぎっていていいなと、個人的に思う。生きている!ってカンジで。こちらは馬の像ですけどね。
拝殿前に並ぶ2本の木が印象的。きっと、馬頭観音さまを守っているんだなぁ。もともと、馬頭観音は、六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上)の中の畜生道を司るといわれています。頭に馬をのせた観音さまなので、近世になると、家畜(特に馬)の安全を祈願するようになったとか。残念ながら、拝むことはできませんが、頭の中でイメージしながらお祈りをしてみてください。
運良く(?)拝殿は開いていたので、ちょっと中に上がらせていただくことに。何枚か、写真が飾ってありました。昔は、本物の馬を奉納していたようです。今と違って昔は馬や牛は身近な存在。田を耕してくれたり、人々の足となってくれたり……。ここから派生して今では、ペットの冥福を祈願できるともいわれるように。
島田さん&山口さんが奉納した立派な狛犬。眼光の鋭さに驚きました。どんな悪行も見透かされているな……。
狛犬同様、瞳がキラキラと輝く神馬。雲仙普賢岳が噴火したとき、早期の鎮火を願って奉納されました。
裏手に回って気づきました。神社全体が、こんなにも大木に囲まれていたとは。手前は、広いゲートボール場で、お年寄りが元気にプレーしてらっしゃいました。
これは恐らく、境内に手綱をくくりつける柵ですよね。今でも使っているのかしら?? 今ではといえば、毎年1月の祈願祭で、家畜の安全祈願のお札をゲットできるそうですよ。ちなみに、このお札はペットというより、馬・豚・乳牛などが描かれたものらしいです。
神社の周りを囲むように、地元の人々が奉納したものが刻まれた石碑があります。「土地百四十九坪」とか「金三百円也」とか。このリアリティ溢れる数字に、人々の熱意を感じました。昔も今も人々が心のよりどころとしている神社なんですね。心にじんわりと響きました。
中原神社(馬頭観音)
ご利益 動物救済 旅行安全 無病息災など
島原市・三会(みえ)中学校から徒歩約3分