ながさき大漁旗! 対馬特派員|鍵本|2011.11.30
ながさき大漁旗・対馬編 寒グレシーズン到来
暖かい時期には磯臭かったグレ(メジナ)も、初冬から春先にかけては寒グレと呼ばれ、磯臭さも取れ、脂がのって美味しいことから磯釣りの主役として人気のターゲットです。そのため地元の釣師はもちろん、九州、関西、関東からも対馬へ寒グレを目当てに遠征釣行をされる方々が大勢いらっしゃいます。
対馬では、グレやメジナという言い方より、「クロ」や「クロイオ」と呼ばれることが多いのですが、郷土料理のいりやき(鍋料理)や、ろくべえ汁のダシとして黒焼きにしたものを使う身近な魚です。(他に地鶏でもダシをとります)
釣り方は撒き餌(小さいオキアミと集魚剤)で魚を呼び寄せ、針の刺し餌(大きめのオキアミ)を食わせる基本的な釣法で、じっと構えて動きが少ない石鯛釣と比べると、撒き餌をしたり、竿やリールを細かく操ったりと常に手や体が動いている感じでアクティブな印象を受けました。
またこの魚、寒グレというだけあって寒い時期の釣りなのですが、対馬の冬は大陸からの季節風が強く磯場ではかなり冷え込みます。釣師のみなさんも保温機能がついたインナーを重ね着し、防水防寒ウェアでしっかりと身を守っていました。