ながさき大漁旗! 対馬特派員|鍵本|2012.2.22
ヨコワ漁が最盛期
対馬や壱岐では、クロマグロの幼魚、ヨコワ漁が最盛期を迎えています。マグロというと築地の初競りで、青森県本間産のクロマグロが数千万円で競り落とされたとよく話題になりますが、稚魚は南日本の温暖な海域で産まれ、暖流の流れに沿って北上しながら大きく育ちます。対馬近海は黒潮から派生した対馬暖流が流れているため、北上するヨコワの漁が盛んに行われています。
今回取材に伺ったのは、厳原港で鮮魚販売を営んでいる有限会社山根商店です。丁度、ヨコワ漁を終えて水揚げのために入港する漁船があるということで水揚げ現場に向かいました。5分ほど待っていると、第五浮波丸が入港してきました。ちなみに船名の上に記されているのは、車のナンバープレートにあたる漁船登録番号で、NSは長崎県の船を、2は2級船(5トン以上100トン未満)の中型船を表しています。対馬では他にもSA(佐賀)、OT(大分)、FO(福岡)、WK(和歌山)などの漁船を見かけます。着岸するとすぐに船長が、生簀からヨコワを取り出しました。幼魚と言っても数百キロの大きさになるクロマグロの幼魚ですから結構な大きさです。