今回の五島　細道は、映画「悪人」のロケ地となった大瀬崎灯台をご紹介します。
福江島の南西端にある大瀬崎は、市街地から車で約80分の場所です。九州本土最西端に位置し、東シナ海に面していて、日本の灯台50選にも選ばれています。

　夕陽が沈む景色が有名ですが、今回は、お昼の時間帯に行ってきました。駐車場の看板には、灯台まで片道1.2kmと書いてあります。風が強く冬の寒さが厳しいこの日、気合いを入れてスタートです。

　灯台までのコースは遊歩道になっていて、整備されています。とはいえ、遊歩道の横は斜面になっているので気をつけて歩かないといけません。この斜面には、マサキ・ハマビワ・オニャブソテツなどの潮風に強い植物が生育しています。これらが木のトンネルになっていて、強く吹く風を防いでくれます。



　足に少し疲れが溜まってきましたが、木のトンネルを抜けると、灯台と海が見えてきました。最後の階段を上って、大瀬崎灯台に到着。駐車場の入り口から約20分。下り道が多かったので、楽しいハイキングコースでした。

　肝心の灯台はというと・・・。近くで見るよりも展望所から俯瞰で眺めた方が、全体が見えて、迫力があるかなと思いました。
それよりも、曇り空の中、水平線が広がる海原に光が射していてとても幻想的で素敵でした。

　大自然の空気を感じてゆっくりしたら、気合いを入れなおし、駐車場へと戻ります。行きには寒かった風が、歩いて温かくなったカラダに吹き抜けて、とても心地よかったです。スタートの時は気付かなかったのですが、木の棒がきれいに立てかけられていました。灯台までの道のりをこの棒を杖代わりに使って、また次の人の為に元の場所に置いていくのでしょうね。



　帰り道は、上り坂が多かったので徒歩約30分かかりました。 往復約50分と長い距離ですが、絶景を眺めることができるので歩いてみる価値ありです。みなさんも、五島にお越しの際は是非ハイキングに出かけてみて下さい。