島の細道 五島特派員取材|ナカムラ|2013.5.29
五島、ふしぎのキャンプ。
もうすぐ夏ですね。家族旅行をお考えの方、五島でキャンプはいかがですか?こちらは、福江島の南側にある「さんさん富江キャンプ村」です。美しい海岸沿いの、とても過ごしやすいキャンプ場です。今回行ってみてはじめて知りましたが「未来に残したい長崎100景」にも選ばれているんですよ。
こんなキャンプサイトです。テントは借りられます。バンガローにも泊まることができます。初心者でも、気軽にキャンプを楽しめる。そんな良さがあります。
目の前は、きれいで、波静かな砂浜になっています。子どもたちが思い存分遊べる、(ほぼ)プライベートビーチです。
こちらが炊事場です。簡素なつくりですが、とても使いやすいです。使いやすいキャンプ場のいいところは、「子どもたちになんでもやらせやすい」ことだと思います。ふだんお手伝いなんかしない子どもが。せっせと料理をし、皿洗いをし、食卓のテーブルを整える。「大丈夫だから、まかせて!」なんて言っている。自然の中では「ちゃんと力にならなきゃ」と、そんな気持ちになるんでしょうね。
必死に火をおこし、なんとか鍋を沸騰させようと奮闘する小3男児。いつもはまったくお手伝いなんかしないのに!いっそお家の台所もこんな風にすべきじゃないのか?なんて考えてしまいまいます。ま、これが、キャンプの力であり、炎の力なんでしょうね。
小さな懐中電灯の下で、なぜか宿題を広げてみたり・・・ わざわざここでやる必要なんかないのに、「だって、ここで宿題したいんだもん!」ですって。家だとこんな風にはいきません。これも、キャンプのふしぎです。ひとつひとつの行為が、ちょっとした冒険で、それが楽しいんでしょうね。
釣りを楽しむ人もいます。キャンプ場のある海岸にそって長い遊歩道もあり、波の音を聞きながら、歩いたり、サイクリング(自転車も借りられます)するのも、とてもよい気分になります。五島の景色の中で、ほんのちょっと、ふだんの便利なものたちを遮断してみる。そうすると、星ってこんなにきれかったんだ!とか、波の音って夜はこんな音がするんだ!とか、「自然に対する発見」がいくつもあります。そして、子どもたちや、奥さんや、旦那さん、友だち、そんな身近な人たちが、こんなことを考えてるんだ!とか、こんなことに心を惹かれるんだ!なんていう「人の発見」もある。おすすめですよ。五島での、キャンプ。