島の細道 五島特派員取材|ナカムラ|2012.1.10

石田城跡



 今回の細道は、「石田城跡」をご紹介します。石田城は、城壁の3方を海に囲まれた日本唯一の海城で、 1863年に造られた日本で1番新しいお城です。




 1972年に本丸が解体されましたが、裏門である蹴出門や、自然石を積み上げた石垣は今でも残っています。城壁には、矢を放つ為と監視用に作られた三角の矢狭間があります。私は小さい時、この三角の穴から外の景色を眺めるのが好きでした。三角の穴から覗く景色は特別な感じがあり、ワクワクしていたのを覚えています。

 お城の周りにはお堀があります。その池には、立派な鯉が泳いでいて、それを眺めている子ども達の姿をよく目にします。



 まず石橋を渡って、大きな門をくぐって城跡の中に入っていきます。中に入って行くと、城跡には、文化保育園と県立五島高校があります。園児や高校生達は、お城の中へと向かう1本道を通って通園・通学します。城壁づたいの1本道は、格式というか落ち着いた雰囲気があります。



 大きくて立派な気が多いので、日陰が多く、夏でも涼しい印象があります。古くて立派な木が多いので、もしかしたらお殿様がいた頃の時代を見ていた木があるかもしれませんね。冬は、冷たく吹く風を城壁が防いでくれます。学生の制服姿が変わると、季節の変わり目を感じます。

 歴史と季節を感じられるこの散歩道。みなさんも歩いてみてはいかがですか?

今回の細道は…石田城跡
散策時間…約10分
住所 〒853-0018 五島市池田町
アクセス 福江港から徒歩10~15分

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