島の細道 五島特派員取材|ナカムラ|2012.3.6
赤島
今回の細道は、福江港から船で25分の場所にある赤島をご案内します。
五島灘に浮かぶこの島は、溶岩でできた0.52平方キロの小さな島です。0.52平方キロは、東京ディズニーランドと同じ面積だそうです。かつては、500人の人が住んでいたそうですが、 たくさんの人で賑わう夢の国とは違い、現在は、人口10人。港に降りても、人の気配はなく、波と風の音を強く感じました。
この島には水道がなく、各家の庭には、雨水を貯めるタンクや水がめが置いてありました。この水を沸かして、料理などに使うそうです。石垣の細い道を歩いて行くと、神社がありました。「赤島神社」というそうです。小さいけれど、綺麗な神社で、地元の人に大切にされているのがわかりました。また先へ進むと、「福江市黄島診療所 赤島分院」がありました。しかし、ほとんどの住人の方が船を持っているので、急病時は福江島に向かったほうが早いそうです。
道を歩いていて会ったのは、福江島から仕事に来ている工事の人だけ。赤島を無人島にしない為に、建てられた「あかしまの家」は1泊1人1500円で泊れます。バーベキューセットもあり、海のすぐそばで、夏はとても居心地良さそうな場所でした。島の端には、墓地があり、風で倒れている墓石も多く見られました。お墓に眠る人達は、海の傍で、東から昇る朝日を毎日見ていることでしょう。
水平線が広がる海原の朝日は、きっと、絶景に違いありません。過疎化が進んでしまっている赤島ですが、昔ながらの暮らしを大切に生活している人々の様子が窺えました。みなさんも、波と風の音を感じる赤島に来てみてはいかがですか?
今回の細道~赤島~
歩いた時間・・・1時間
福江港より旅客船で25分
黄島海運 0959-73-6922