島の細道 対馬特派員取材|鍵本|2013.7.17

ハクウンキスゲ


 対馬には、九州本土には見られない対馬固有の植物が自生しています。毎年、初夏になると黄色い花を咲かせるハクウンキスゲもそのひとつです。




毎年6月の終わりから8月にかけて西海岸の日当たりのよい崖地に黄色の花を咲かせるハクウンキスゲ。
以前はチョウセンキスゲと同種とされていましたが、その後の研究で、現在では対馬固有の種として知られています。
昔は全島の崖地に自生していたといわれていますが、現在では西海岸の数か所でしか見ることが出来ません。
花は朝咲いて夕方しぼむ一日花です。

今回、訪れたのは厳原町の阿連(あれ)地区と豆酘(つつ)地区の2か所で、それぞれハクウンキスゲの群落が見られるところです。黄色い花と青い海のコントラストがきれいですね。
阿連では、地元の方が「ハクウンキスゲの隣に生えている赤い植物も珍しいよ」と教えてくれました。


教えてもらった植物は、ツメレンゲという名で野生種は緑色が多いけど、この群落は赤色をしていました。10月ごろには中央から花穂が伸び、花が咲くとのことでした。

またその時期に来てみたいと思います。

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