五島ならではのバーベキュー

先日、ライブをやるために東京から来た、友人のロックミュージシャン(川上真樹)夫婦を熱烈歓迎するために、五島の友人たちに声をかけて、食材持ち寄りバーベキューを開催しました!

見てください。この豪華食材!

まずは、川上夫婦が鹿児島から取寄せた薩摩地鶏。(写真はごく一部です)

続いては、五島の友人がこれまた(どこかから)お取り寄せの生ハム。右は私がスーパーで買ったお安いアメリカ牛。申し訳ない。本当なら五島牛でした。

そして、ジャジャーン! 五島と言ったら~~~。

これです!  アワビ! &  サザエ!  右は高瀬ミナです。 こちらは漁師のこー君プレゼンツ!

ドドーンと網に乗せましょう。 

刺身にもしちゃいました。

高瀬ミナはアヒージョでいただきます。アルミホイルに包んでいるのは、先日農家の方に(いっぱい)いただいたジャガイモのホイルバター。

写真はありませんが、ビールは漁協から買ってきた氷でギンギンに冷やしました。  クーーー。

かかった料金はほとんど飲み物だけの、チョー豪華バーベキューのご報告でした。

五島に住んでて良かったなー。

五島特派員 庄司好孝

海に続く細道

福江港から港湾に沿って右に歩くと、およそ200年弱の昔に造られた石の灯台「常灯鼻」が見えてきます。

クイズ。  さてこの設備はなんでしょう?

正解は漁船に氷を送るパイプでした。

我々はバーベキューなどで大量の氷を使うときはここに買いに来ます。40ℓのポリバケツにほぼ満タンに氷を入れてたったの100円です。

さらに歩を進めていくと福江の魚市場。この日はもうお昼を過ぎていたので残念ながら市場は閉店ガラガラでした。

岸壁に集まっている熱帯魚やアジなどを見ながらぼちぼちと散歩は続きます。

向こうに見える山の凹の所が今日の目的地、戸楽漁港です。あそこまで歩いて7分かな。

集落の入り口には小ぶりのお寺さんが。いかにも古そうなたたずまいです。

車がすれ違えないほどの細い道を行くと目指す港が見えてきます。素敵な風景ですよ。

福江港からここまで約20分の散歩コース。

堤防の突端は水イカの釣りポイントです。もちろん他の魚も待っていますよ。

五島特派員 庄司好孝

岐宿の子守唄。知ってます?

今はどうなのか知りませんが、以前、福江港の大波止ターミナルでフェリーやジェットフォイルの入港・出港ごとに流れていた「岐宿の子守唄」のメロディー。曲の名前はわからなくても旋律を聴けば、あぁ、あの歌ねーと耳に残っている方も多いと思います。

 (松山勇さんの直筆です。)

この曲は、五島を代表する郷土史家の故・松山勇さん(平成19年没・享年79歳)が、岐宿で歌い継がれていた子守唄を採譜、補作したものです。

松山さんは岐宿町役場に勤務している時から、五島、特に岐宿の伝統や伝説、言葉などに強い興味を持ち各地区の古老たちを訪ねては、廃れかかっていた風習や文化、芸能などを採集していました。松山さんは岐宿町の教育委員長から岐宿町助役を勤め上げられて現役引退された後も、精力的にライフワークの五島文化遺産収集を行っていました。

特に、岐宿の子守唄を教えてもらうときは公民館に集まってもらい、酒を汲み交わしながらめいめいに歌ってもらったそうです。一人が歌って歌詞に詰まると誰かが引き継ぎ、また他の誰かがうろ覚えを歌いだすという作業の繰り返しをやって、どうしてもわからない箇所のみ松山さんが補作して、やっと完成した歌を松山さん自身がレコーディングしました。

これは松山さんが生前出版された本です。いずれも今は貴重な五島文化遺産です。

右の「五島の伝説・昔ばなし」の挿画は、松山さんの三男、松山巌さんが描きました。

松山巌さんは歯科技工士をやりながら、油絵や水彩画を描かれています。特に水彩画は公民館口座を受け持って後進の指導に当たっています。

今回の、松山勇さんに関する話や資料は、松山巌さんにご協力いただきました。

五島特派員 庄司好孝