愛しの島グルメ|対馬特派員取材|鍵本|2012.10.3

島のバーベキュー


 夏から秋にかけては、野外でバーベキューを楽しむ姿が多く見られます。今回の愛しの島グルメでは、島ならではの新鮮な海の幸をメインとしたバーベキュー事情をご案内します。

「今晩、バーベキューするよ。来れる?」バーベキューは友人からの電話で始まります。夜になって浜に行ってみると、ドラム缶を半分に切ったバーベキューコンロに赤々と炭が熾り、焼き網の上ではサザエやアワビ、エビ、シシャモなどがおいしそうに焼けています。

聞くと、アワビとサザエはバーベキュー当日にメンバーの一人が潜って獲ってきたもので、焼く直前まで生きていたとか。サザエはフタのところから醤油をたらしツボ焼きに、アワビはバターをのせて焼いていきます。焼けたサザエを殻から取り出してハフハフ言いながら頬張ると、磯の香りと特有の苦味がし、独特の風味を味わいました。

次はアワビのバター焼き。こちらは肉厚の身が焼くことで柔らかくなり、バターとの相性もピッタリ。普段は(たまにですけど)刺身で食べることが多いアワビもこうやって食べると新鮮な感覚でおいしいですね。



「うまい!うまい!」と言いながら特大のサザエを数個とアワビを食べたら、なぜかお腹が一杯に。「ほら、肉が焼けた」と言われても、なかなか箸がすすみません。「サザエは最初に食べすぎると胸焼けしたようになるけん、後が食べれんよ」と教えられ、最初に言えよ!と思っても後の祭り・・・

皆さんもバーベキューをする時には、サザエの食べ過ぎに気をつけてくださいね。

島のバーベキューの良さは、気のあった仲間達とワイワイガヤガヤ楽しくおしゃべりしながら、新鮮な地元の食材をおいしくいただく。これにつきると思います。

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