愛しの島グルメ|対馬特派員取材|鍵本|2013.3.13

年に一度の新酒祭り 「河内酒造」蔵開き

 3月は全国の造り酒屋で蔵開きが行われ、無事にお酒の仕込みが出来たことをお祝いしますが、対馬でも唯一の造り酒屋として90年以上の歴史がある「河内酒造」で、蔵開きが開催されました。


 今回で4回目となる蔵開き。普段はなかなか見ることのできない酒蔵の中を見学でき、限定の商品や新酒が購入できるとあって、朝から大勢の人で賑わっていました。


 入口には雛人形が展示され、その奥にお酒を造る工程がパネルで表示されています。


 酒蔵の中に入ってみると、薄暗く広い敷地内に歴史と風格を感じる巨大な釜やタンク、蒸留機などが配置され、まるで迷路のようです。


 対馬で日本酒といえば、白嶽(しらたけ)。甘口で飲み飽きない味は昔から島民に愛され、そのほとんどは島内で消費されています。他にもにごり酒や焼酎、対馬の和蜜入りのリキュール、吟醸古酒から造った梅酒など様々な商品が展示してありました。(ちなみに白嶽とは、この河内酒造の近くにある霊峰です)


 新酒樽酒試飲コーナーでは、400円で酒枡か利き酒用の猪口いずれかを選べるとのことなので、今回は白地で底面に蛇の目と呼ばれる紺色の二重丸が描かれた猪口を購入。さっそく新酒の樽酒を注いでみました。

 ただし、私は自家用車で来ているので飲めず、同行していた息子(25歳)の口へ・・・

 コーナーの担当者からは、「樽には72リットル入ってますので、全部飲んでいいですよ」と言われましたが、さすがの息子もそこまでは飲めません(;´▽`A“

 また、無料で猪鍋や酒粕の甘酒が振舞われ、お酒が飲めない方や女性も楽しめる内容となっていました。


 特に人気のコーナーは、100円で酒粕詰め放題。大きなタライに入った大量の酒粕もあっという間に減っていきます。


 酒造りの職人、蔵人さんたちが着用している紺の印半纏がかっこよくて、「写真を撮らせてください」と声をかけたら背筋をピンと伸ばしてポーズをとってくれました。ありがとうございました。これからも美味しいお酒を造ってくださいね。


 最後に限定50本の瓶詰された新酒樽酒(残りわずかでした)と吟醸古酒の梅酒を購入し、帰途につきました。
また今夜も飲みすぎかな?

名称:河内酒造合名会社
住所:長崎県対馬市美津島町鶏知甲490-1
電話:0920-54-2010
URL:http://kawachi.shop-pro.jp/
(通販可)

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