今回の祭りのテーマは、奇祭としてテレビなどにも取り上げられたことのある「へトマト」をご紹介します。
古くから下崎山地区に伝わる「へトマト」は、毎年1月の第3日曜に開催される、国指定の重要無形民俗文化です。起源、語源は不明とされていますが、さまざまな民俗行事が混合している極めて珍しいお祭りです。
その行事内容とは・・・?
○奉納相撲
「へトマト」のスタートとして、白浜神社境内で子どもや青年団の相撲が行われます。地域内外から集まった見物客は、炊き出しの温かいぜんざいを頂きながら、それぞれを応援します。
○羽つき
奉納相撲が終わると、海岸近くの路地で、子宝と安産を願って、羽つきが行われます。綺麗な着物を着た女性が酒樽の上で、勝敗は関係なく、羽の打ち合いをします。新婚で地元出身の女性あることが参加条件になります。
○玉けり・綱引き
羽つきが終わると、砂浜の海岸で、地元の青年団と消防団に別れて、豊作と大漁をかけ、直径40センチのワラ玉を奪い合う玉けりと、綱引きが行われます。この時、ふんどし姿の若者達は体中に「ヘグラ」と呼ばれる鍋墨(スス)を塗りつけていて、体中が真っ黒。この「ヘグラ」を見物客にも塗り回ります。
縁起ものなので塗られた「ヘグラ」は家に帰るまで落としてはいけないそうです。
いきなり塗られて泣いてしまう子もいたりします。強い子になるんだよ~。
○大草履の奉納
祭りの最後を飾るのが、長さ3メートル、重さ約300キロもある大草履の奉納。山城神社へ奉納する途中、見物している未婚女性を無理やり大草履に乗せ、胴上げのように激しく揺らして子孫繁栄を祈願します。
このように、それぞれの行事に大切な意味があります。冬の寒い中、みんなで作りあげる「へトマト」
冬の五島にお越しの際は、「へトマト」見物してみてはいかがですか?
日 時:1月の第3日曜日
午後1時ごろスタート(白浜神社境内)
アクセス:福江港~下崎山地区 車で15分
五島福江空港~下崎山地区 車で15分
Photo: Kiyoshi Ooto
Hei hei hetomato っちゆう歌が大好きです! あは!
Hamacciさま
地元バンド・ベベンコビッチオーケストラの「ヘイ ヘイ へトマト」は、私も大好きな曲の一つです。
へトマトと女心が重なってナイスですよね。