今回の愛しの島グルメは、うどん好きの中でも人気の高い「五島うどん」を御紹介します。
初めて五島うどんを見た人は、「素麺?」と間違えるほど、他のうどんと比べ、麺が細くなっています。
「手延べ」で作られている麺は、コシが強く、切れにくいのが特徴です。
天日干しされた麺は、ミネラル豊富な潮風の恵みをたっぷり受けて、乾麺になり、生では味わえない小麦の味わいがより引き出されています。
○五島うどんのルーツ
五島列島は、遣唐使の寄港地であり、東西文化の中継地点でもありました。
遣唐使から伝授されたという説と、倉時代の元寇の役で、捕えられた中国人から伝授されたという説など、起源ははっきりとわかっていません。
いずれにしても、中国の小麦文化が伝わってきたものに違いありません。
○自然のめぐみ
五島の花、椿。その椿から採れる最高級の椿油を使用します。
手延べの工程で椿油を塗ることにより、独自の風味が生まれ、コシがでて、ツルンとした喉越しの良い麺になります。
○アゴ出汁
五島うどんの汁といえば、アゴ出汁。五島の特産でもあるアゴとは、トビウオのことで、アゴを焼いたものを出汁にしています。
焼いたアゴで出汁をとることにより、海の香り漂うスープとなるのです。アゴ出汁あってこその五島うどんなのですね。
みなさんも、五島に来た際は、伝統ある五島うどんを是非、食べてみてください。
五島うどんを食べさせてくれるお店…
「八波」…17:00~02:00
定休日 月曜日
長崎県五島市栄町5-15 0959-74-1091
「鬼岳 四季の里」…09:00~18:00
休業日 12月29日~1月3日
長崎県五島市上大津町2873-1 0959-74-5469