三井楽町の西北端は東シナ海。 去年ここの岬周辺が国の名勝に指定されました。日本で最後に沈む夕日が見れるんですね。ここから見る夏の海はキラキラ光り、冬の海は怒り狂った頑固親父です。
遥か昔、唐に向かう留学僧たちはこの海を命懸けで渡って行ったんですね。実際にこの場所に立つとビビリます。
こんなのはまだ大人しいほうです。 強い時はこの5倍の波がドド-ンと来ます。(誇張ナシ)この日は朝からみぞれ混じりの寒ーい日でしたが風はそれほどでもありませんでした。
柏崎という集落です。 左が荒れる東シナ海。寒いけど生きるために猫も頑張っています。健気。
この集落の手前にあるのは高崎という集落。
以前ここで漁れるクロがブランドのクロだと報告させていただきました。
防波堤には無数のウミネコ。
近づいたら飛んで行きました。驚かしてゴメンね。
こちらは、クロが集団で動いているのを当番の若衆が見張っていたという見張り台です。
漁師さんに聞くまでは、クロは根魚だと思っていたんですけど回遊するそうです。稚魚は生まれた海から大洋に出て行って立派な若者に育ってから故郷に帰るんです。集団帰省。 帰省旅の途中にそれぞれのご先祖様が代々住み着いている港や
磯があって、そこにたどり着くと団体から離脱するそうです。そのグループ別れの前の集団を発見する場所だったんですね。
三井楽町へは福江港から車で約40~50分。 途中には3連続するトンネルがあります。雨模様の日は幻想的になります。
取材地:三井楽町・高崎鼻~柏崎
五島特派員 庄司好孝