島の細道 対馬特派員取材|鍵本|2012.5.22

赤島-エメラルドグリーンの海と砂岩の奇岩郡




 対馬東海岸の中央部にある赤島(あかしま)は、エメラルドグリーンの海と砂岩による奇岩郡が見どころの島です。赤島は昭和54年に赤島大橋が完成するまで、対馬本島との行き来は船でのみ可能だった島で、豊かな自然が色濃く残っています。赤島大橋周辺の海底は砂地のため、太陽光線が当るとエメラルドグリーンの海が楽しめることから、対馬で最も美しい海といわれており、ダイビングやシーカヤックのポイントとしても良く知られています。




 赤島へは国道382号線、鴨居瀬入口から赤島の親村である鴨居瀬(かもいせ)を経て住吉大橋で沖島へ渡り、さらに赤島大橋で赤島に渡らないと行けず、鴨居瀬入口から赤島バス停(冒頭の写真)まで約6.3kmあります。



 このバス停の奥が砂岩で出来た奇岩郡がある場所で、岩が波や風で削られた形はまるで自然の芸術。

 また、取材時は干潮で、タイドプールには茹でて食べると美味しい貝、ミナがたくさんいました。

 私が子供の頃は、これを大量に採ってきて、私のおやつや父親のビールのおつまみになっていました。今は漁業権の問題で採れないため写真に撮ってガマン。




 赤島バス停側に巨大なヤグラが建っています。これは元、ホテルのシェフでもある私の友人、福岡の橋本さんが、天日干しの塩を作っている場所で、赤島のミネラル豊富で潮の流れが速い海が塩作りに向いていると十数年前からやっています。本来、塩は釜炊きで作るのですが、橋本さんは太陽と風だけで海水の塩分濃度を濃くして、海水に豊富に含まれるミネラルを損なわず塩に加工しています。その味は、しょっぱさの中に甘みを感じ、とてもまろやか。素材の味を引き立たせるのでプロの料理人のファンも多いそうです。


橋本さんの塩を購入出来る店:飯塚みやげ品店 電話0920-52-0159

場所:長崎県対馬市赤島
アクセス:厳原港から約30km、車で40分。厳原から国道382号線を北上、鴨居瀬入口を右折、住吉大橋、赤島大橋を渡り到着。
バス往路:厳原12:00発-赤島13:12着、厳原15:30発-赤島16:42着
バス復路:赤島07:30発-厳原08:56着、赤島13:35発-厳原14:47着


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