島の細道 対馬特派員取材|鍵本泰志|2015.9.1

対馬アートファンタジア2015 ②

2回に渡ってお送りしている対馬アートファンタジア2015。今回も多くの芸術作品をご紹介します。




対馬市役所隣接古民家(青柳邸)
この会場は万松院の参道から山側に登った所にあり、お越しの際はスニーカーなどの歩きやすい靴をおすすめします。



フゥフゥ言いながら急な石段を登ってみると、かわいい民家がありました。玄関脇に古いダイヤル式の電話機が2台。ダイヤルラベルには、船と蛇口が描かれています。受話器を取り上げて耳に当ててみると、それぞれ船のエンジン音、水道が流れる音が聴こえてきました。電話機を持ち出し、眼下に広がる厳原市街や井戸を眺めながらその音を楽しんで下さいとのことでした。


(加茂昂 「森に入る」)
(ジョン マンヨン 「厳原港に船が入ってきましたよ!」 「井戸や水道の蛇口から水が出ますよ!」)
屋内に目を向けると、床板が剥がされ根太が丸見えの部屋の奥に巨大な絵が。加茂さんの「森に入る」です。木と土で出来た古い民家の雰囲気と合っていますね。


対馬アートセンター
飲み屋街の中にある対馬アートセンターは、島外から集まったアーティストと地域との関わりの拠点として今夏オープンしたばかり。映像や音を使った作品が多いです。

(丸橋光生 「なんでもないランド」 「なみなみ」 )


(キム ボンス 「家」)



(吉濱翔 「Gruppen of Tsushima 3ヵ国のオーケストラのための」 「びおんオーケストラのピアノと石」)



(吉濱翔 「Where the soul goes(shell)」)

対馬歴史民俗資料館
対馬に関する歴史的な史料や文化財が展示されているこちらでは、自然、歴史、風土に焦点を当てた作品が展示されています。


(潘逸舟 「呼吸」 「浮遊している石Ⅱ」 「浮遊している石」)



(七搦綾乃 左下「島なるもの 樺」 中央「島なるもの 紙、インク」 右下「海を照らす 桂」 )



(七搦綾乃 左上「海を照らす 紙、インク」 右上「界を結ぶ 紙、インク」 左下「海を照らす 桂」 右下「界を結ぶ 桂」)


(黒田大祐 「チョウジガマズミについて 小豆島、対馬、釜山」)

半井桃水館


半井桃水は、対馬出身の小説家で釜山にあった対馬藩の倭館で少年時代を過ごしていたことから、韓国のアーティスト、キム スジンさんの作品を展示。対馬に漂着した流木と漁網で表現しています。



(キム スジン 「満船」)

対馬特派員 鍵本泰志

期間   2015年8月22日から9月27日
会場   対馬市役所隣接古民家(青柳邸)
     平日11:00-16:00 
     土日祝10:00-17:00 休館 火曜日 
     対馬アートセンター 平日11:00-16:00 
     土日祝10:00-17:00 休館 火曜日
     対馬歴史民俗資料館 全日9:00-17:00 
     休館 月曜日(祝日の場合は翌日) 
     半井桃水館 全日9:00-18:00 休館 火曜日  
主催   対馬アートファンタジア実行委員会 ホームページ
     〒817-0023 長崎県対馬市厳原町田渕828番地
            (対馬・アートセンター)
助成   公益財団法人福武財団 ママ基金
後援   長崎県 長崎県教育委員会 対馬市 
     対馬市教育委員会 対馬市商工会 
     対馬観光物産協会 (株)コミュニティメディア

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