島の細道 対馬特派員取材|鍵本|2013.2.20

ツシマヤマネコに会いに行こう!




 現在の日本国内では「ヤマネコ」は二種類しか生息していません。そのうちの一種が対馬に生息する「ツシマヤマネコ」、もう一種が西表島に生息する「イリオモテヤマネコ」です。


 「ツシマ」と、土地の名前がついてはいても、普段、私たちが目にすることはほとんどありませんが、ここ「対馬野生生物保護センター」では一般公開されているので、会いに行ってきました。





 受付を済ませ中に入ると、そこはツシマヤマネコワールドといった感じで、その生態や住んでいる環境、保護活動など大人も子供も楽しみながら学べるようになっていました。






(ツシマヤマネコが住んでいる環境を再現したジオラマコーナー)




1960年代には250頭から300頭のヤマネコが対馬全島に生息していましたが、年々その数が減り続け、現在では80頭から100頭となり、環境省のレッドリスト絶滅危惧ⅠA類になっています。

 そんな貴重なツシマヤマネコですが、こちらで一般公開されているのは、3代目の「福馬」

 初代と二代目は「つしまる」「つばき」と対馬にちなんだ名前でしたが、この「福馬」は、福岡で生まれ対馬で育ったのでこの名前がついたとのこと。(万一対馬でツシマヤマネコが、絶滅してしまったときの種の保存のため全国の動物園で飼育、繁殖活動が行われています)

 「福馬」は頭から尻尾の先まで81センチ以上とイエネコと比べ、かなり大きく見えました。(太りすぎ?)

 対馬の方言でツシマヤマネコを「とらやま(虎毛のヤマネコ)」と言いますが、まさに立派な虎毛で堂々とこちらを見つめるまなざしは、野生生物の風格を感じさせますね。

今回、色々とお話を伺った田代さん。

 やさしい笑顔で、わかりやすくツシマヤマネコのことについて教えていただきました。

名称:対馬野生生物保護センター
住所:〒817-1603長崎県対馬市上県町佐護棹崎公園
電話:0920-84-5577
アクセス:対馬空港から66km車で90分、厳原港から77km車で120分
開館時間:10:00~16:30
休館日:毎週月曜日(月曜が祝祭日の場合は翌日が休館)


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