島の細道 対馬特派員取材|鍵本拓弥|2016.1.5

浅茅湾を望む渡海船「ニューとよたま&うみさちひこ」

1900年、当時の大日本帝国海軍が軍艦を通す為の運河として万関瀬戸を掘って以来対馬は海を隔てて北と南に分かれています。




1955年にこの万関瀬戸に万関橋がかかるまでは、陸路で北と南を行き来することはできませんでした。しかし、それ以前から対馬の人々は日常的に船を使った交通手段で島内を移動していたようです。今回は、それの名残ともいえる『渡海船』をご紹介します。



美津島町鶏知の長板浦(ながいたうら)、先日開院したばかりの対馬病院の方向へと進むと小さな船着場があり、待合所が見えてきます。




この日停泊していたのは『ニューとよたま』長い間対馬の人々の交通手段となってきた船です。




今回は出航している様子でしたが今年の5月よりニューとよたまの他にも『うみさちひこ』という新しい渡海船も就航しています。

この渡海船は長板浦を出航し浅茅湾を航行して終点の豊玉町仁位(にい)へ寄航の後、また長板浦へと戻って来ます。道路が整備された今となっては陸路の方が早く移動が出来るのですが天気の良い日の浅茅湾を船から眺めることが出来るのは得難い体験なのではないでしょうか!

渡海船の運航表はこちらから

対馬特派員 鍵本拓弥

問い合わせ先:対馬市中対馬振興部 
地域振興課 TEL.0920-58-1111
渡海船「うみさちひこ」 TEL.090-5471-6769

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